楽天は16日に川島慶三打撃コーチ(41)と岡田幸文外野守備走塁コーチ(40)が退団し、来季の一軍野手コーチに今季までヤクルトで一軍内野守備走塁コーチを務めていた森岡良介氏(40)が就任すると発表した。 【写真】険しい表情の今江監督 川島、岡田両コーチは本人の申し出により、退団となった。一方の森岡氏は明徳義塾高から2003年にドラフト1位で中日に入団。09年からはヤクルトでプレーし、16年限りで現役を引退。17年からはヤクルトでコーチとなり、21、22年のリーグ連覇に貢献した。 今季リーグ4位に終わった楽天では、今江敏晃監督(41)が2年契約を1年残して退任。三木肇二軍監督(47)が2020年以来の一軍監督に就任することが発表されている。 第2期三木政権の組閣が急ピッチで進められている中、舞台裏では三木谷浩史オーナー(59)と石井一久シニアディレクター(51)が中心となり何人ものコーチ候補との面談が繰り返されているという。 楽天の内情を知る関係者からは「首脳陣や編成の改革を旗印に両者による面談が繰り返されているようですが、今江監督の人事による影響もあり難航しているようです」と近況が語られている。 しかし、球団創設から20年で10人の監督が就任しながらも今江監督を含め6人の指揮官が1年で解任、もしくは退任を余儀なくされている。こうした不条理な球団体質に警戒心を抱く他球団首脳陣から「あんなに体制がコロコロ変わっていては落ち着いて指導もできないのでは。たとえ声を掛けられても怖くて行けない」と指摘されるのも無理はない。 一軍投手コーチについては内部昇格で調整が進められている模様。石井貴、久保裕也両二軍投手コーチに白羽の矢が立てられている。外部招へいが困難な部門については内部調整を中心に組閣が進められているようだ。 いずれにせよ、いまだ現場の人事にオーナーのトップダウンが強い影響力を誇る楽天の特異性は球界内にも波紋を広げている。
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