トルコで豊胸と豊尻手術を受けたイギリスの23歳の女性が、手術後にとんでもない目に遭ったようだ。女性は『Metro』『The Sun』などのインタビューに応じ、「トルコでの手術は絶対お勧めできない」と語っている。
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英サルフォード在住のチェリース・マッセさん(Cherrise Massay、23)は9月初め、トルコのイスタンブールのAクリニック(法的な理由より名前は明かされず)で豊尻と豊胸手術を受けた。チェリースさんは今年2月、米フロリダ州マイアミでブラジル・バット・リフト(ヒップアップ手術)を受けたものの形が気に入らず、臀部の脂肪を取ってもらおうと考えていた。また2人の子供を母乳で育てた後に乳房が垂れてしまったことを気にしており、友人4人にAクリニックを勧められたのだった。
チェリースさんは「友人らの間でクリニックは高評価だったし、感じも良かったから手術が待ち遠しくて仕方がなかったの。カウンセリングの時に豊胸と豊尻インプラントを勧められて、言われるがまま手術に同意したわ」と当時を振り返る。
しかし8時間にわたる手術を受けた後のチェリースさんは、気分が優れず頭を持ち上げることもできなかった。英語を話せない看護師に「絶対何かおかしいから、何とかして!」とお願いしたが、医師らが重い腰をあげたのは手術から2日後のことだった。チェリースさんは胸や尻に血や水分が溜まらないようにドレーンという管を入れていたが、手術後の止血がうまくいっていなかったのか出血量が目に見えて増え、3パックの輸血をすると、医師にこう告げられた。
「あなたの身体がお尻に入れたインプラントに拒絶反応を起こしている。今すぐ取り除く手術をします!」
チェリースさんは手術後のことを、このように明かしている。
「麻酔から目覚めた時はずいぶん気分が良かったの。でもショックだったのは、お尻に入れたインプラントを見せてもらった時よ。それは豊胸用のもので、2つの大きさが全く違ったものだったの。」
「胸は腫れていたけどいい感じだったのよ。ただ片方だけ乳首からの出血が止まらなかった。乳首は紫色に変色していて、その部分には小さな絆創膏を何枚も貼っていたわ。それでも医師は『出血は普通だから』と言って、何もしなかった。そうして1週間後に退院したの。」
こうしてイギリスに戻ったチェリースさんだったが、彼女の悪夢は始まったばかりだった。胸からの出血が止まらなかったチェリースさんが救急外来を訪れると「乳首の部分が壊死を起こしています。ただ出血があるのは生きている組織があるということなので、様子をみましょう」と告げられた。チェリースさんは抗生剤を飲み一日おきに通院したが、乳首はどんどん大きくなっているように感じていた。そして手術から2週間後、乳首の色は真っ黒に変わり、その4日後の9月21日にはさらなる悲劇に見舞われた。
チェリースさんが乳首から絆創膏を取ると、黒ずんだ乳首がポロリと床に転げ落ちたのだ。
チェリースさんは「ショックで言葉を失ったわ。私の乳首には穴がぽっかりと空いていて、物凄い悪臭が鼻を突いたの。乳首が腐り落ちたのだから当然よね。まるでホラー映画を見ているようだったわ」と語ると、こう続けた。
「あの日のことは一生忘れないわ。だって私の胸は燃えるよう熱く、耐え難い痛みに襲われたのよ。」
「イギリスの医師には『敗血症に罹る恐れがあるし、最初の手術でインプラントを入れた時に動脈を傷つけた可能性もあるから、後にインプラントの除去手術が必要になるかもしれない』と言われたの。必要ならどんな手術だって受けるけど、壊死した乳首には今後、皮膚移植手術が必要なの。胸にこれ以上傷がつくと思うとウンザリよ。こんなことだったら乳房が垂れたままのほうがよっぽど良かったわ。」
なおトルコのクリニックだが、チェリースさんからのメールや電話には一切応えず、術後ケアもないという。チェリースさんは「トルコでの手術は約74万円(5500ポンド)だったけど、イギリスでは約118万円(8800ポンド)だと言われたの。こんなことだったら、しっかり貯金してイギリスで手術を受けるべきだった。トルコのクリニックが欲しいのはお金だけ。患者のことなんてちっとも考えていないのよ」と憤慨し、「トルコでの手術は絶対お勧めできないわ」と注意喚起している。
画像は『The Sun 2020年9月24日付「‘LIVING NIGHTMARE’ My nipple fell off after botched breast surgery abroad left me with gaping hole in my chest」(Credit: Caters News Agency)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)