2009~12年シーズンにF1で活躍した小林可夢偉(27)が、2季ぶりにF1復帰を果たすことが20日、分かった。イタリアの「Autosprint(オートスプリント)」誌が同日までに、「小林がケータハムと契約した」と報じた。ケータハムは28日に新車発表を予定しており、その席上で小林の起用が正式発表されるとみられる。
ケータハムは、マレーシア人実業家トニー・フェルナンデスが代表となり10年からF1に参戦。13年までの4シーズンで、一度もポイントを獲得していない。同誌によると、小林とともに、09年に全日本F3選手権を制したマーカス・エリクソン(23)=スウェーデン=を起用する方針だという。小林はF1から離れた13年は、スクーデリア・フェラーリと契約してWEC世界耐久選手権に参戦していた。
◆小林 可夢偉(こばやし・かむい)1986年9月13日、兵庫・尼崎市生まれ。27歳。04年からトヨタの支援を受けて欧州へ渡り、07年からトヨタF1の第3ドライバーに。09年、GP2アジアシリーズで日本人初の総合優勝。同年10月のブラジルGPでF1デビュー。10年からF1フル参戦。12年日本GPで3位表彰台。10~12年のいずれもポイントランキング12位。170センチ、63キロ。