2ちゃんねるの元管理人である〝ひろゆき〟こと西村博之氏が、5月25日に自身のツイッターにおいて、性加害問題で波紋を広げているジャニーズ事務所の「解散と補償」を提案した。
《ジャニー喜多川氏の性加害で儲けてた事務所が対処をせずに金儲けを続けてるのはおかしい。ジャニーズ事務所は解散して、残った資産で弁護士が運営する被害者救済基金を作り、申告した被害者への補償をする。第3者調査だと被害を知られたくない人も公知になるので良くない》
ツイッターではこのコメント同時に『News Picks』の動画を投稿。ひろゆき氏はリモートで、ジャニー喜多川氏からの性的被害を訴えていたカウアン岡本氏と、20年前に週刊文春でこの問題を取り上げ訴訟にまで発展して記事の内容が認められた中村竜太郎氏との対談動画だった。
カウアン氏は外国人記者クラブでの会見のほか、国会内でも立憲民主党のヒアリングを受け、その模様が報道された。これはひろゆき氏の助言がきっかけだったという。
その意図としては
《国会内のヒアリングなのでテレビ報道せざるを得ないし耳目も集まる》
とツイッターで明かしている。まさに狙い通りになったといえる。
しかし一方で、ひろゆき氏は『News Picks』の動画で、5月12日にファンらが有志で署名活動を行い事務所側へ事実確認を要請したことを『news23』(TBS系)が放送で大々的に取り上げ、
「この問題に向き合っていく」
と公言したことで他局も追随して放送したと話した。この放送がなかったらテレビ局はいまだスルーしていたのではないかと危惧した。
「5月14日にジュリー藤島社長が謝罪動画を公表したことも、テレビ局が扱う大きなきっかけとなりました。しかしスタジオで失言し、ジャニーズ事務所と揉めたくないので話しづらいと感じる番組も多く、VTRでストレートに編集して、余計なことは言わないと〝腫れ物〟状態で扱う番組も多かった。
『news zero』(日本テレビ系)では嵐の櫻井翔が出演しているにもかかわらず、有働キャスターのみがコメント。ネット上などでは、〝櫻井は逃げたのか〟と物議を醸しました」(ワイドショー関係者)
21日に放送された『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)では東山紀之が
「この件に関しましては、最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました」
とコメント。しかし〝他局の報道番組の内容に干渉したのか?〟と疑惑が飛び出し、さらに炎上することになった。
25日発売の「週刊文春」では元「忍者」志賀泰伸氏がインタビューで
「ジュリーさん知ってたでしょ」
「30回から40回くらいは性的虐待があった」
という衝撃の内容を告白している。
「若年層からの支持が多いひろゆき氏の〝ジャニーズ解散論〟は、世間から賛同される可能性がありますね。東山さんはジャニーズ事務所の社名変更も示唆しましたが、〝知りようがなかった〟と主張するジュリー社長にも問題はある。辞任しないなら〝解散ムーブメント〟が起こるかもしれません」(女性誌記者)
5月26日には社外取締役3人を迎え、外部機関「心のケア相談窓口」を開設すると発表したジャニーズ事務所。果たして今度こそ、世論を納得させることができるのか……。