台風10号豪雨で被害を受け仮復旧していた久慈市中央のあまちゃんハウスは9日、内装などを整えて本格的に再開する。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」にちなむ展示の規模は元通りとはいかないものの、市街地観光や市民の憩いの拠点として新たな一歩を踏み出す。 本格復活に向けて床面を張り直して看板を取り付けたほか、農林中央金庫と久慈地方森林組合から寄贈された展示棚やパネル、陳列台などを有効活用する。9日午前9時から先着100人に記念品を贈呈する。 現在のあまちゃんハウスは、旧まちなか水族館に移転して2016年8月に新装開店した。ドラマのロケセットなど約300点を展示し、土産店「アンテナショップ大判小判」も入る複合的な施設に生まれ変わった。 それから1カ月もたたずに最大約2メートルの床上浸水被害を受け、ほぼ全ての展示品が被災。同年10月、奇跡的に被害を免れた「北三陸市のジオラマセット」、被害と復旧状況を記録した写真を展示するなどして仮オープンしていた。 午前9時〜午後5時で、毎週水曜休館。入館無料。