女性によって千差万別のメイク。ほぼ何もつけないナチュラル派から夜の蝶ばりのガッツリ派まで、どういったメイクを施すかは本当に人によって違ってくるもの。当然、男性にだって好きなメイクの傾向というものがそれぞれあるはずだ。
ということは、メイク次第で男性の態度が変化するのだろうか? そんな疑問を抱いたあるアメリカ人の女子大生が、「メイクを変えると、男性の反応がどう変化するか」、自分の顔を使って調査してみたのだ。
・外見の変化は気付かれている
今回、調査を行ったのはつい最近大学を卒業したばかりのブリントン・パーカーさん。実は彼女、過去に行った別の調査で、「他者の外見の変化に周囲は敏感に気がつくもの」という結果をすでに導きだしていた。
その進化版として、メイクを変えることで男性の態度がどのように変化するか、今回調べてみることにしたのだ。
・出会い系サイトで調査
そこで彼女が使用したのが、世界的に有名な出会い系アプリ『Tinder』である。見た目が大きくものを言うこのような “出会いの場” なら、メイクの仕方に対する男性の態度の違いが分かりやすいと踏んだのだ。
パーカーさんは、自身のFacebookの歴代のプロフィール写真から、「すっぴん」、「ナチュラルメイク」、「フルメイク」写真をそれぞれ4枚ずつ選出し、3つのアカウントを作成。ちなみに、写真以外の名前や年齢などの詳細情報は同じに設定してある。調査時間は各アカウントで1時間とし、それぞれ先着100件のマッチング・リクエストを対象に、受け取ったメッセージなどを分析していったそうだ。
・まずは「すっぴん」への反応
一番最初に公開した「すっぴん」アカウントに寄せられたメッセージは、趣味や性格、日常生活など、彼女の内面についての質問が多く、友人に接するようなフランクなものだったという。外見に対する感想でも、「可愛い」や「元気そう」などといった言葉が目立ったとのことだ。
・次は「ナチュラルメイク」
次は「ナチュラルメイク」。「すっぴん」アカウントに送られてきたメッセージとは雰囲気がガラリと変わり、外見に対する褒め言葉や露骨な誘いが大幅に増えて、積極的な姿勢を示す男性が多かったそう。全てではないが、外見のことばかりに言及するコメント率が高かったという。
・最後に「フルメイク」
そして最後の「フルメイク」は、彼女のメイクや雰囲気を褒める男性が多かったのが特徴。外見についてのコメントは、「ナチュラルメイク」アカウントほど多くはなく、全体的に穏やかな印象を受けたという。パーカーさんは、「フルメイク」では、積極的であからさまな誘いが最も多く送られてくると予想していたそうで、この結果に驚いたとのこと。
・やはり男性はメイクで態度を変えるようだ
今回の調査では、「すっぴん」が最も人気が高かったにもかかわらず、「ナチュラルメイク」により積極的な姿勢の男性が多く集まったということが判明した。やはり、メイクの濃さで男性の態度に変化が見られたのだ。また、想像以上に紳士的な男性が多かったことで、出会い系サイトの良い面を知ることができたと、パーカーさんは語っている。
・パーカーさんが残念に思ったこと
しかし、彼女が残念に感じたのが、メイクを施す女性に対して、異性としての興味をあからさまに示す男性が多かったことだという。
「すっぴん」では仲の良い女友達に接するような雰囲気だったのに対して、「ナチュラルメイク」と「フルメイク」になると積極的に恋愛対象として見ていることが分かる言葉が増えるなど、いかに男性がメイクで女性を判断しているか、送られてきたメッセージにはとてもよく表れていたというのだ。
・メイク以外も判断材料になっているのではないか?
テレビのトーク番組「Pop Trigger」でもこの調査が取り上げられ、コメンテーターたちは思い思いの感想を述べた。まず彼らは、服装や写真の背景など、メイク以外の要因も男性の態度に影響を及ぼしているのではないかと指摘。
例えば、「すっぴん」では森で撮った写真が、「ナチュラルメイク」ではお酒を持った写真が使われていたりと、各アカウントに掲載された写真の背景や小道具も、結果を左右した可能性があるというのだ。
・男性からの注目を集めるためにメイクをする女性もいるのでは?
他にも同番組内では、男性の注目を集めるためにメイクをする女性もいるのだから、「メイクのタイプから女性がどういった関係を男性側に求めているか判断できる」との意見もあげられている。
しかし、自分自身の楽しみのためにメイクをする女性も多く、それは偏見だとの反論もあった。パーカーさんも、メイクの度合いで女性が何を求めているか判断することは、時代錯誤だとレポートの中で述べている。
確かに初対面の場合など、メイクや服装で相手がどんな人間か見当をつけてしまうことがある。しかし、決めつけることで相手に不快感を与えるなど、失敗につながりかねないのも事実だ。理想論かもしれないが、相手の格好にとらわれないことが、一番素敵なことなのかもしれない。
参照元:BUSTLE、Instagram @brintonparker、YouTube(英語)