いいことずくめ!?昼寝の効果 忙しい人ほど積極的に

 睡眠時間が足りず、昼間に眠気を感じる人は、ためらわずに昼寝をした方がよい。今年から米国の夏時間実施期間が延び(3月第1日曜日-11月第1日曜日)、3月11日に夏時間に移行する。
 ギリシャで成人を対象に行った昼寝調査によると、定期的に昼寝を取る人の方がそうでない人より心疾患による死亡リスクが低く、特に働く男性の間で顕著だった。調査は専門誌「内科アーカイブス」2月号に掲載されている。
 ニューヨーク・タイムズ紙は先日、忙しいニューヨーカーの間で12ドル(約1440円)から利用できる昼寝サロンが流行しているとの記事を掲載した。その1つ、メトロナップスはヘッドホンが付いた専用のカプセルベッドを空港、病院、企業を対象にレンタル、販売もしているそうだ。
 ソーク研究所(カリフォルニア州ラホーヤ)の研究員で、「テーク・ア・ナップ」(昼寝を取れ)を出版した心理学者のサラ・メドニックさんは、「健康維持のための昼寝に対する評価が低すぎる」と指摘。昼寝は敏捷(びんしょう)性、記憶力、身体能力を高め、気持ちを安定させるとし、「最適な時間は5分から90分。研修医など忙しい人は積極的に取るべきだ」という。
 ただし、専門家らは「慢性的な不眠症など医師の助けを必要とする人が昼寝をするのは逆効果」、「成人の理想的な8時間の睡眠を確保するために、夜に4、5時間寝て、残りを昼寝で補うのは無意味」と助言している。(ワシントン キム・ペインター)

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