いしのまき復興マップづくり 街の魅力再発見 参加者募集

 復興の過程で日々変化する震災被災地を歩きながら、その実情をインターネット上の地図に反映させる「いしのまき復興マップづくり」が13日、宮城県石巻市千石町のヤフー石巻復興ベースを拠点に開かれる。参加者には街歩きを通して地域の魅力を再発見してもらいながら、観光客の再訪につながるよう、地図を充実させる。主催者は、40人限定で参加者を募っている。
 地図は、一般の人が自由に編集、閲覧できる「オープンストリートマップ(OSM)」を利用する。参加者は「仮設商店街」「漫画キャラクター」といったテーマごとに5班に分かれて街を散策。道路や店舗などの状況をメモし、復興ベースで地図データを更新する。
 主催は、被災地支援に取り組むプログラマー有志の集まり「ハック・フォー・ジャパン」と、OSMの国内普及を目指す「OSM・ファウンデーション・ジャパン」。トヨタ財団が助成する。
 震災後、岩手県釜石市や岩手県陸前高田市で同様の催しを開き、「復興する街を広くアピールする手段になる」と好評だったという。
 当日、講師を務める日本地図学会常任委員の古橋大地さん(38)=埼玉県所沢市=は「通りの俗称やスポットの思い出など地元の人しか知らないような情報も盛り込み、観光客にも魅力的な地図を作りたい」と意気込む。
 参加無料。筆記用具持参で午前10時半に集合し、午後5時解散予定。事前申し込みが必要で、連絡先は復興ベース0225(92)7731。

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