いじめメモ、加害側に渡す 遺族、校長を刑事告発―宮城

仙台市立小学校2年の女子児童と母親が2018年11月、学校でのいじめを苦に無理心中したとみられる問題で、母親が作ったいじめに関するメモを無断で加害児童側に渡したとして、女子児童の父親が、地方公務員法違反容疑で当時の校長を宮城県警に刑事告発していたことが10日分かった。泉署が昨年8月に受理し、捜査を進めている。
 遺族関係者などによると、女子児童の両親は18年5月ごろからいじめについて学校に相談しており、同年8月末に加害児童の保護者と話し合った。この際、母親が質問内容などについてアドバイスを受けるため事前に校長に渡したメモのコピーを、加害児童の保護者が持っていた。
 市教育委員会によると、校長は加害側保護者に「どんなことを聞かれるのか不安」と言われて渡したという。
 市教委が設置した第三者委員会は、いじめの実態や心中との因果関係などについて調査している。

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