いわて、みやぎ、コープあきたの3生協などは12日、秋田県内で風力発電事業を展開する新会社「コープ東北グリーンエネルギー」(仮称)を設立すると発表した。みやぎ生協などによると、東北の生協が風力発電事業に参入するのは初めて。
新会社は資本金5000万円で来年1月に設立する。総事業費約25億円を掛け、秋田、由利本荘両市にまたがる沿岸部に、1基当たりの出力が2500キロワットの風車を3基建設する。来年度着工し、2015年度の運転開始を目指す。年間発電量1650万キロワット時、売り上げは年3億6300万円を見込む。
3生協のほかの出資企業は北都銀行、ともに風力発電事業会社のウェンティ・ジャパン(秋田市)と市民風力発電(札幌市)。福島第1原発事故を受け、再生可能エネルギーを広めようと、みやぎ生協と北都銀行が事業参加を呼び掛けた。
秋田市であった基本合意書調印式で、新会社の社長に就任するみやぎ生協の宮本弘代表理事は「全ての原発を廃止し、再生可能エネルギーに切り替えていく流れをつくる。東日本大震災からの東北の復興にも寄与したい」と話した。