東日本高速道路の子会社ネクセリア東日本東北支店(仙台市)は、宮城県金華山沖で捕れた金華サバの棒ずしを発売した。東日本大震災で被災した水産加工のヤマトミ(石巻市)と共同開発した。10月までの土日曜、個数限定で、東北自動車道菅生パーキングエリア(PA、宮城県村田町)と長者原サービスエリア(SA、大崎市)で販売する。
名前は「金華〓(さば)道楽(どら)」。農薬や化学肥料を使わずに栽培した石巻市産ササニシキを使用し、刻みショウガを混ぜた。しゃりの中に大葉で包んだ締めさばを入れ、肉厚の締めさばを載せた。
サバの表面を火であぶったタイプを加えた2種類あり、それぞれ4切れ(1000円)、8切れ(1800円)を用意。菅生PA、長者原SA各上下線で1日当たり4切れを10個、8切れを5個販売する。
ネクセリアは被災企業の販路回復を支援する商談会に参加するなど、地域産品の販売強化を模索していた。今回、ヤマトミに製造を依頼し、昨夏から商品開発を進めてきた。
ネクセリア東北支店の担当者は「金華サバはブランド価値が高い。宮城ならではの新作を味わってほしい」と話した。
ヤマトミの千葉尚之常務は「金華サバをぜいたくに使った。石巻は米どころでもあり、慣れ親しんだササニシキをアピールしたい」と意気込みを語る。