風邪をひいたときにつらいのが“鼻水”。ゆっくりと休みたいのに、「鼻が詰まって眠れない!」と苦しんだ経験は誰しもがあるはずです。また、まもなく花粉症の時期もやってきます。ここでもやはり苦しめられるのは鼻水。
そこで今回は、先日放送された『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日系)の情報を参考に、知っておいて損はない“眠れない夜の鼻づまり解消法”をお伝えします。
■鼻水はウイルスを発見した白血球によって起こる
同番組に出演していた今津嘉宏医師によると、鼻水は人間に備わっている免疫力が関係しているそう。
よく耳にするこの免疫力ですが、その正体とは血液に含まれる白血球のこと。体内に侵入する異物を退治する働きがあります。白血球はつねに体中をパト ロールしており、鼻にまわったときにウイルスなどの異物を察知すると「これは倒さなければ!」と、“ヒスタミン”という物質を分泌します。
花粉症の方などはよく抗ヒスタミン薬という言葉を聞くと思いますが、このヒスタミンが脳に「もっと鼻水を出せ!」という指令を出し、鼻水が出る仕組みになっています。
■原理は汗と一緒! 鼻水は血液中の水分がしみ出ている
風邪をひくと次から次に出てくる鼻水に、「どこから出てくるの?」、「鼻の奥にタンクでもあるの?」と疑問に思ってしまいますが、今津医師の解説によるとどうやら違うそうです。
鼻の中の構造は一見するとまっすぐな筒のように思えますが、実はデコボコとしており、さらに迷路のような複雑な構造をしています。そして、その壁には大量の血管があり、血液中の水分がしみ出て鼻水になるそう。その原理は、汗をかくのとほとんど同じなのだとか。
鼻水は奥から出てくるわけではなく、鼻の穴全体からじわ~っと出ているようです。
■鼻づまりで眠れない夜は“枕の下に本を3冊”入れよう
鼻水の何がつらいかといえば、眠るときの“鼻づまり”でしょう。この鼻づまりは「鼻水が常にあるため、鼻の粘膜がだんだんむくんでくることで起こる」と言います。
鼻の中の表面は粘膜のようなもので、例えるなら食パンのようなものだそう。食パンをミルクにひたすとふやけるように、鼻の粘膜もふやけてしまい、これにより隙間が狭くなり、詰まってしまうことで息苦しくなるのだとか。
鼻がつまると、ベッドに横になった途端に鼻呼吸ができなくなり「あぁ! 眠れない!」とイライラ。しょうがなく起きた途端にスーッと通ることがありますよね。鼻づまりが起こっているときは、鼻をなるべく縦に近い角度にすることで緩和されやすいそうです。
角度30度が理想的で、これはこぶし1つ分、本だと3冊分。眠れない夜は枕の下に本を3冊入れて、苦しい鼻づまりを解消していきましょう。
風邪や花粉症のときはどうしても体力を消耗しがち。そんなときこそ、しっかりとした睡眠が必要です。枕の高さを調節して「鼻づまりで眠れない!」という夜とは無縁になりましょう。