お父さんはやっぱりノケモノ「自宅難民」急増中、どうする!?

 6月20日の父の日を前に行われた調査で、全国のお父さんの半数以上が、「自宅難民」と化していることが分かった。最も安らぐはずの自宅でも「居場所がない」というのだが…。
 インターネット調査会社のアイシェア(東京・渋谷)は5月6-7日の2日間、40-50代の既婚・子持ちの男性450人を対象に、「お父さんの自宅でのライフスタイル」に関するインターネットアンケート調査を実施。別表の結果を発表した。
 それによると、2人に1人は自宅で趣味を楽しむ時間がない、1人になれる時間・場所がない、家族とのコミュニケーションがうまくいかないなど、自宅での過ごし方に何らかの不満を抱いていることが判明。安らぎの場であるはずの自宅でくつろげない「自宅難民」ぶりが浮き彫りとなった。
 自宅での過ごし方については「インターネット」(74%)が最多で、以下「テレビ番組視聴」(49・8%)、「録画した番組の視聴」(45・1%)、「DVDなどによる映画鑑賞」(35・3%)の順。だが現実には、自宅難民は「テレビ難民」でもある。
 リビングで自由にテレビを見ることができる時間では、「一部の時間のみある」の47・9%が最多。以下、「いつでも自由に見られる」(20・5%)「ない」(31・6%)と続き、自宅難民に限ってみると「いつでも自由に見られる」がわずか8・4%、「ない」が40・9%だった。
 この結果に、思い当たるフシがあるお父さんも少なくないだろう。サラリーマンの生き方に関する書籍を多数執筆する西山昭彦・東京女学館大教授は「自室は無理でも、家庭内に定位置をつくることが難民脱出の第一歩」と語る。
 「たとえば小さな机ひとつでもいいので、家族に攻め込まれることがない“拠点”を作ってみてください。ここをパワースポットとして、家族を視野から外す時間を適度に持てば、精神衛生面が大きく改善し、結果として家族全体の安定とハッピーにもつながります。現状のまま放置すれば、定年を迎えた後、状況はさらに劣悪になるでしょう」
 自宅難民に手をさしのべるNPOなど、どこにも存在しない。お父さんは自力で状況を打破する以外に道はないのだ。

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