お父さん犬が4年連続で首位、CMブランド評価

CM総合研究所(東京都港区)が10日発表した、2010年に放送されたテレビCMのブランド評価結果によると、「犬のお父さん」のCMシリーズを展開するソフトバンクモバイルが4年連続で首位だった。2位はKDDI(au)、3位はNTTドコモで、携帯電話大手3社が3年連続でトップ3を独占した。一方で、携帯電話向けゲームサイトを運営するグリーとディー・エヌ・エーがCM放送回数を大きく伸ばし存在感を高めた。
 4位は人気若手俳優らが軽快なダンスを披露するロッテのガム「フィッツ」で、5位は「まねきねこダック」が人気のアフラックの「もっと頼れる医療保険 新EVER」。
 トップ10のうち、CM開始1年目の新顔は、任天堂の「NEWスーパーマリオブラザーズWii」のみで、同研究所は「広告主である企業が、ゼロから新ブランドを立ち上げるよりも、既存ブランドに選択と集中を行った」(関根心太郎研究員)とみている。
 携帯向けゲームの台頭も際だった。CM放送回数はグリーが2万4646回で首位、ディー・エヌ・エーが1万101回で3位となり、好感度も上げた。
 11年は、携帯大手3社で主力機種が出そろったスマートフォン(高機能携帯電話)などが拡大すると予想している。
 同研究所では、昨年10月~今年10月の1年間に在京民放キー局5社で放送されたテレビCM全8770ブランドを対象とし、関東1都6県のモニターの男女3000人に実施したアンケートを集計・分析した。

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