JR東日本仙台支社は19日、お盆期間(9~18日)の新幹線利用状況をまとめた。東北新幹線(那須塩原-郡山間)は、前年同期比3%増の129万7000人。天候に比較的恵まれ、休日が取得しやすい曜日配列から利用客が伸びた。
山形新幹線(福島-米沢間)は、4%増の14万人。秋田新幹線(盛岡-田沢湖間)は27%減の7万人で、豪雨被害による9~11日の運休が響いた。
混雑のピークは下りが10~11日、上りが18日。1日の利用客数では、下りは東北新幹線の那須塩原-郡山間で10日の8万2900人が最も多かったが、前年同期の約8割にとどまり、分散傾向が出た。上りの同区間では18日、10%増の9万3900人が利用した。
夏季(7月19日~8月18日)の利用実績は、東北新幹線(那須塩原-郡山間)が1%増の315万7000人、秋田新幹線(盛岡-田沢湖間)では8%減の20万4000人。山形新幹線は、福島-米沢間で1%減の31万4000人と前年並みだった一方、7月20日に発生した信号制御装置の火災で27日まで運休した山形-新庄間は、13%減の8万人だった。
◎高速道6%増/「渋滞量」は4割減
東日本高速道路東北支社は19日、お盆期間(8~18日)の東北の高速道路利用状況をまとめた。インターチェンジ(IC)を出た1日当たりの総台数は42万3632台で前年同期を6%上回ったが、渋滞の長さと時間で算出した「渋滞量」は約4割減った。東北支社は「最大9連休となった曜日配列のため、帰省、Uターンともに交通量が分散した」と話している。
県別のIC利用台数は、岩手が9日の豪雨のため一部区間が通行止めとなった影響でICから一般道へ出る車両が増え、前年同期より10%増加。他の5県も5~6%上回った。
平均交通量のピークは下りが11日、上りが17日。期間中に発生した10キロ以上の渋滞は前年より1回少ない計30回。上下ともに15回で、下りは前年より5回減り、上りは4回増えた。
最も激しい渋滞は、下りが東北道の矢吹-本宮IC間で10日、仙台宮城-古川IC間で14日発生した24.8キロ。上りは17日、東北道白石-二本松IC間の38.6キロだった。