お笑いコンビ「雨上がり決死隊」が解散を発表へ 32年のコンビの歴史に幕

 2019年からコンビでの活動を休止していた「雨上がり決死隊」が、解散することが17日、分かった。関係者によると、今日中にも発表の見通しで、32年のコンビの歴史に幕を下ろす。

 宮迫が闇営業で反社会的勢力からの金銭授受が判明してから2年、コンビとして正式に別々の道を歩む時が訪れた。宮迫は2019年7月に所属していた吉本興業との契約を解消。蛍原は同社に所属したまま、冠番組のテレビ朝日系「アメトーーク!」などテレビを主戦場として単独で活動を続けてきた。20年、宮迫がYouTubeに活躍の場を移し、活動を再開した時には「相方の横に戻りたいです」と話すも、蛍原がテレビ番組で宮迫のYouTube共演について聞かれると「ないね」と突き放していた。

 コンビ解散後については、宮迫は2020年に開設した公式YouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」を中心に、蛍原は冠番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)などテレビを中心に活動するとみられる。

 「雨上がり決死隊」は、1989年にNSC大阪7期生の宮迫と蛍原で結成。91年、ナインティナインやFUJIWARAらと共にお笑いユニット「吉本印天然素材」が作られ、お笑いとダンスを融合した斬新なスタイルで若者からの支持を得た。

 92年に「雨上がり―」は「第13回ABCお笑い新人グランプリ」優秀新人賞を獲得。96年に吉本印天然素材を脱退した。

 2000年にレギュラー出演するコント番組「ワンナイR&R」(フジ)でコンビは全国区になった。コンビの名を確固たるものにしたは2003年。コンビで全国初の冠番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)がスタートし、2人でひな壇を操るMCとしての地位を築いた。

 2018年にはコンビ30周年を迎えていた。ただ、19年に宮迫の闇営業問題が発覚。吉本から宮迫へ契約解消通知され、コンビは活動休止状態になっていた。別々の道を歩んでいたが、今年ついにコンビ32年の歴史に幕を下ろした。

 ◆宮迫 博之(みやさこ・ひろゆき)1970年3月31日、大阪市生まれ。51歳。NSC(吉本総合芸能学院)の同期・蛍原徹と89年「雨上がり決死隊」結成。ABCお笑い新人グランプリなど多数の新人賞獲得。98年に一般女性と結婚し、2001年に長男を授かる。役者としても活動し、2003年に「13階段」「蛇イチゴ」の演技で報知映画賞助演男優賞。12年早期胃がんのため休養。17年、週刊誌の不倫疑惑に「オフホワイトです」と答え世間を騒がせた。

 ◆蛍原 徹(ほとはら・とおる)1968年1月8日、大阪府門真市生まれ。53歳。88年にNSC大阪校7期生として入学。89年に同期の宮迫博之とお笑いコンビ「雨上がり決死隊」を結成。04年に一般女性と結婚。12年に長女、17年に次女を授かる。テレビ朝日系「アメトーーク!」やTBS系「炎の体育会TV」など多数出演。166センチ。A型。

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