寒い季節には鍋が一番。鍋といえば必携のアイテムがポン酢だが、この“ポン酢”で頭を悩ませている人が、世の中にはことのほかたくさんいるようだ。
まず、多くの人が頭を悩ませているのが、「ポン酢の『ポン』は何なのか?」という問題。グルメ漫画『美味しんぼ』でも、主人公の山岡士郎が頭を抱えたこの問題は、質問サイト「Yahoo!知恵袋」でも頻出で、
「ポン酢の『ポン』ってなんですか?」
「ポン酢の“ポン”とは何の意味ですか??」
「ポン酢の『ポン』とは、どういう語源というか、 意味なんでしょうか?」
「ポン酢の『ポン』とポン引きの『ポン』は違うの? その意味は??」
と、同じ主旨の質問が多数寄せられている。それらの質問に寄せられた“ベストアンサー”を見てみると、ポン酢の“ポン”とは、「オランダ語で柑橘類の果汁を意味する『pons(ポンス)から来ている』という説が有力だが、中にはポルトガル語源説、サンスクリット語源説もあり、とりあえず外国語が発祥であるとされるケースが多く、諸説あるようだ。
一方、ポン酢の自作を目指して、試行錯誤をしている人も少なくない。レシピサイト『クックパッド』で、「ポン酢 自家製」というキーワードで検索すると、286品のレシピがヒットし(12月14日現在)、その内容は、「醤油+レモンorすだちorゆず」という最強にシンプルなものから、濃口・薄口醤油を駆使するもの、かつおや昆布で出汁をとるものまで、非常に幅広い。酸味の柑橘系食物としては、ゆず、みかんのほか、あまなつ、シークワーサーなども挙げられている。そのほか、変わったブレンド用“調味料”としては、オレンジジュース、グレープフルーツジュース、白ワイン、ゴマ、ゴマ油、昆布茶なども。さらにお酢が入らないもの、砂糖を入れるもの、醤油を入れない「塩ポン酢」なども紹介されている。
なお、前述の『美味しんぼ』は、ポン酢の“ポン”について、「ポン酢=PONSU(オランダ語)」という説をとっており、レシピについては、「酢の代わりに柑橘類の絞り汁を加える物」「どの柑橘類を使ってもよい」と書かれている。醤油や味噌にも色々なタイプのものがあるように、一口に「ポン酢」と言っても、非常に多彩な味があるようだ。