日本全土が不況に喘ぐなか”数少ない成長分野”といわれているのが回転寿司だ。外食産業全体が落ち込でいるにもかかわらず回転寿司業界は常に成長を続け、市場規模はここ10年で約2倍にもなっている。
その人気の理由はやはり”安さ”にあるのだが、そこには様々な秘密がある。大手チェーンが大量一括購入で材料原価を抑える例のほか、水産会社が回転寿司店を経営して中間コストをなくすケースなど、各社が工夫でしのぎを削っている。さらに、安くて大きな海外産のネタを使うのもテクニックのひとつ。例えば人気のウニなどは、アメリカ産であれば大きさは国産の約10倍。それは一皿の値段も下がろうというものだ。
かつて一部の回転寿司屋ではネタの種類や産地偽装が横行していたというが、2007年に水産庁がガイドラインを制定するなどの動きもあり、現在は改善されている様子。
そこでNewsCafeでは「好きな回転寿司店といえば?」というアンケートを実施した。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…1795件
【1位】かっぱ寿司(23.6%)
■近所に多いし、定番だから。[女性/10代/その他]
■最近子供向けや色々な商品増えて来たから意外にいいかな? と。[女性/10代/会社員]
■あのメロディーが頭から離れないので(笑)。[女性/30代/主婦]
【2位】スシロー(23.5%)
■最近近所にできた。新鮮、味良し、安い、速い、種類が多いと良い事づくめです。月に1~2回行きます。[女性/50代/主婦]
■自分が行った中ではスシローが一番美味しいと思う。ただ、茶碗蒸し&ウドンの出汁はくら寿司。[女性/40代/主婦]
■スシローが1番旨い! が、子供達はかっぱ寿司が好きなんだよな…。[男性/30代/会社員]
【3位】無添くら寿司(20.4%)
■皿5枚で一回ガラポンルーレットのスタート。5の倍数でしめないと子供達に頼まれてつい食べてしまう。[男性/40代/会社員]
■うまい。清潔。欠点は子供がゲームに夢中になって、お寿司を味わってないこと…。[男性/40代/会社員]
■サービス良いし、従業員がよく教育されている。[男性/10代/会社員]
【4位】はま寿司(4.8%)
■しゃりが、美味しい。食べた後でも喉が乾いたりしないので。[女性/30代/主婦]
■近所に出来て行ってみたら美味しかった。それまではくら寿司でした。[女性/30代/主婦]
■平日一皿90円はお得。助かってます。[女性/30代/その他]
【5位】銚子丸(3.7%)
■全部100円ではないが、寿司ネタが新鮮で、おなかいっぱい食べても、安くてびっくり。しかも、かなりおいしいよ。 [女性/40代/専門職]
■少し高いけど、ネタも新鮮で美味しい。昼はあら汁が無料だしね。[男性/10代/自営業]
■光物が好きなのでやっぱ一番は銚子丸! アジやイワシが抜群。[男性/10代/その他]
そして6位以下は【元気寿司(2.6%)】【平禄寿司(2.2%)】【がってん寿司(1.9%)】【マリンポリス(0.9%)】という結果に。
「かっぱ寿司」「スシロー」「無添くら寿司」と低価格攻勢大手3社がトップ3を独占。なかでも「かっぱ寿司」と「スシロー」はなんと1票差という結果だった。ライバル企業同士が切磋琢磨し、業界全体を活性化している様子が見て取れる。「無添くら寿司」は「びっくらポンがあるから子供も楽しめる。サイドメニューやデザートが充実していて嬉しいです」など、特に”子供向け”に特化した工夫に対しての評価が高いようだ。
その他では「すし大臣かな」「天下寿司いいよ!」「よく行くのはちよだ鮨だね。全品100円(税込105円)だけど値段の割には色々なお寿司あって結構美味いよ!」「一心多助寿司!」「すし市場」「回転寿司かいおう!」など、いろいろな”ご贔屓回転寿司屋”の名前が挙がっている。
ちょっと小腹が減った時、がっつり食べたい時、気軽に行ける近所の回転寿司店。”お寿司大好き”日本人の懐と胃袋の味方として、これからも頑張ってほしいものだ。