がれきを防災林の土台に 仙台平野で6月にも着手

細野豪志環境相は18日、宮城県庁で村井嘉浩知事と会談し、東日本大震災で発生したがれきを、仙台平野沿岸部に整備する防災林の土台として活用する方針を明らかにした。村井知事は「非常に有効な方法だ。自治体の負担も軽くなる」と協力する考えを示した。
 林野庁が仙台平野の海岸線数十キロで実施する海岸防災林復旧事業として、6月にも着手する。放射性物質や有害物質の安全性を確認できたがれきだけを活用し、盛り土に混ぜて土台を造る。細野氏は「従来の発想を超えた迅速な処理ができるのではないか」と述べた。
 細野氏は県内の廃棄物最終処分場についても、がれきや焼却灰を埋め立てて耐用年数が短くなり、自治体が処分場を拡充する場合、国が財政支援する意向を伝えた。環境省は広域処理の受け入れ自治体に対し、同様の財政支援策を打ち出している。
 会談終了後、村井知事は「(財政支援により)県内処理も相当進むのではないか」と評価し、「県としてもしっかりと責任を果たしたい」と語った。

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