気仙沼湾の背後に広がる森林の豊かさや保全活動について知ってもらおうと、気仙沼市のNPO法人リアスの森応援隊主催の「森森(もりもり)フェスタ2024」が3日、同市八瀬地区の旧月立小校舎であった。
子どもたちを対象に「きこり体験ツアー」を初めて企画。参加者はスタッフと山に入って伐採の様子を見学した後、実際にのこぎりを使って枝を切り、まき割りした木を運ぶなどした。
チェーンソーで丸太を切断したり、林業機械に乗ったりできるコーナーも開設。校舎内では、木工やクリスマスに向けたリース作りなどの教室もあり、親子連れの人気を集めた。
森森フェスタは「山の日」(8月11日)が施行された2016年に開始。夏の暑さを考慮し、今年から秋に開催時期を移した。
リアスの森応援隊は自伐型林業の推進や人材育成に取り組む。理事長の小野寺誠さん(66)は「山仕事をする人が減り、木の手入れが行き届かなくなっている現状と、森林の整備や有効活用への関心を高めてもらう機会にしたい」と話す。