ことし2017の世界の平均気温 上位3位に入る見通し

ことしの世界全体の平均気温は、観測史上、上位3位に入る高い気温になる見通しだとドイツで開かれている国連の会議「COP23」で報告され、調査を行った国際機関は、世界規模の温暖化対策を強化しなければ気温上昇の傾向は今後50年は続くおそれがあると指摘し、警鐘を鳴らしています。

これはWMO=世界気象機関が6日、ドイツのボンで開幕した地球温暖化対策について話し合う国際会議、COP23の会場で発表しました。

WMOによりますと、ことし1月から9月までの世界全体の平均気温はおよそ14.8度で、産業革命前と比べて1.1度高く、観測史上、上位3位に入る高い気温になる見通しだということです。

平均気温が最も高かったのは去年で、2番目に高かったのはおととしだったことから、WMOは地球温暖化による気温の上昇傾向がこの3年間でより顕著になっているとしています。

ことしは、勢力の強い3つのハリケーンがアメリカ南部やカリブ海で大きな被害をもたらすなど、世界で異常気象と見られる災害が相次ぎました。

WMOは地球温暖化と異常気象の頻度との因果関係については断定できないとしていますが、「世界規模の温暖化対策を強化しなければ、気温上昇の傾向は今後50年は続くおそれがある」と指摘し、警鐘を鳴らしています。

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