dポイントカードの偽造は簡単すぎる!
このアプリはかなり強烈なアプリ、開発者の意図は解らないが犯罪グループがdポイントの不正使用に使えてしまうではないか?
ここまで読んでも少し難しい…という人もいるだろう。それでは実際にdポイントを不正利用するための手口を再現してみよう。
dポイントカードの偽造は簡単5STEPで再現可能
それでは実際にdポイントカードの偽造を再現してみよう。
想像以上に簡単にできることに驚く方も多いと思う。僕は開いた口が塞がらなかった。
1.アプリをダウンロード
まずは「Stocard」というアプリをダウンロードする。
このアプリがあれば手動で任意の番号を持つdポイントカードを作成することができてしまう。ある意味秀逸な無料アプリと言えるだろう。
2.アプリ起動後、dポイントカードを選択する
アプリを起動すると様々なポイントカードを選択することができる。
ご覧いただけるように、たくさんの種類のポイントカードを一括管理できる機能のアプリになる。この中からdポイントを選択する。
3.スキャン画面からdポイント番号手入力画面へ移動
dポイントを選択するとカードのバーコードをスキャンする画面に遷移する。
ここで注目してほしいのは一番下に「手動で入力してください」という項目があることだ。犯人たちはここに目をつけてdポイントを不正使用できるようにしているのではないだろうか?
4.手動で15桁のdポイント会員番号を入力
dポイントカードをスキャンしなくても15桁の番号を手動で入力することができる。
コンビニなどの店頭に置いてあるdポイントカードの番号を予めメモを取っていたら…もしくは何等かの法則性を掴んでいるのならばdポイントカードの偽造は簡単できてしまうのだ。
5.あっという間に不正利用専用のdポイントカードが完成
ご覧いただいたように「超簡単5STEP」で偽造dポイントカードの完成だ。
犯人グループはこの画面を店頭で提示することで見知らぬ第三者のdポイントを自由に使うことができる。こんなふうにdポイントカードを作る方法があるなんて、世の中には全く知られていない。僕もこれを知った時には驚いたし、自分で作ってみてその簡単さに驚いた。
NTTドコモのdポイントクラブが不正利用・盗難に対応しきれていないのが原因
今回のdポイントの不正利用・盗難が急速に拡大していく背景についてドコモの対応が中途半端すぎるということが理由のひとつに挙げられる。
ドコモは8月30日付でdポイントクラブに小さくドコモからのお知らせという掲示を出した後、沈黙を保っている。そのお知らせの中ではdポイントの不正利用の存在に触れているが、具体的な対策については下記の2点のみ。
・2段階認証の設定
・適切なパスワードの設定と管理のお願い
dポイント不正利用による盗難へのドコモの最新情報
ついにドコモがdポイントの不正利用・盗難に対して動き始めた。
今回の被害に対してはドコモは不正利用されたポイントを返還すると回答をしたそうだ。下記のツイートの他にも何人かそう言っている人がいるので間違いないだろう。
ただし、dポイントの不正利用・盗難に対する抜本的な対策はまだ行われていない。加盟店への公式アナウンス等の情報は聞くことができないのが実情だ。読者の皆様にはひとまずdポイントの利用停止を強く勧めたい。連絡先は下記の通りになる。
<dポイントカード利用停止のお問合せ先>
dポイントカスタマーセンター
0120-208-360
受付時間:24時間 年中無休
余計な事件に巻き込まれないように…
「自分のdポイントは自分で守ってほしい」
僕は今まで幾つかの犯罪に巻き込まれてきた。例えばオレオレ詐欺の体験談と被害額なんかがそのひとつだ。これ以上、犯罪に巻き込まれる人を見たくないという思いが人より強い。
皆様が被害に遭わないように、心からそう願う。