仙台市太白区長町の商店街などをごみ拾いしながら歩くイベント「ぐるぐるながまち」が4月から月1回、開かれている。街をきれいにしながら、普段は通り過ぎてしまうような店や知らなかった場所を再発見してほしいと、地域住民らでつくる「ながまち会」が企画。クイズも用意し、楽しんで参加できる工夫を凝らした。
イベントは長町駅西口広場をスタート。道端のごみを探して拾いながら、1キロほどの長町商店街を約1時間かけて往復する。商店など4カ所にQRコードを掲示してあり、参加者は、スマートフォンのカメラをかざして拡張現実(AR)で浮かんだ文字を、配られたカードに書き込んでいく趣向だ。
カードの文字を基に二つの合言葉を答えると、長町の施設などをモチーフにした缶バッジや協力店舗で使えるクーポン券が入った「ながまちカプセルトイ」のマシンを回せる。
4、5月は地域の親子連れらが参加。QRが掲示された商店主との交流も楽しんだ。
ながまち会の佐藤みゆきさん(60)は「昔ながらの長町の店を歩きながら知ってもらい、にぎわいを増やしたい。家族でゲーム感覚で楽しんで」と笑顔で話す。
開催は第3土曜で、次回は今月15日。持ち物はごみを拾うトング、手袋、スマートフォン。参加希望者は長町駅西口広場に午前9時50分に集合する。雨天中止。連絡先は、ながまち会窓口080(1843)3233。