日光などの紫外線で皮膚が赤くなり、しみやそばかすが多発する日光過敏症の一つ「紫外線高感受性症候群」の原因となる遺伝子を大阪大や東北大、広島大のチームが突き止め、1日付の米科学誌ネイチャージェネティクス電子版に発表した。長崎大や熊本大、福島県立医科大のグループも同じ遺伝子を発見し、同誌に発表した。
皮膚の細胞には、紫外線でDNAが傷ついても自分で修復する仕組みがあり、細胞死や突然変異、老化やがん化を防いでいる。原因遺伝子は「UVSSA」で、異常があると、DNAを修復するタンパク質の一つが分解され、細胞死が起きていた。
田中亀代次大阪大教授は「しみやそばかすに悩む人は、この遺伝子の異常が原因かもしれない。遺伝子を解析し、日に当たる機会をできるだけ避けるように指導できる」としている。