すてきな出会い、AI使って提案 宮城県が結婚支援センター開設

未婚化や晩婚化を背景に宮城県内の出生率が低迷している状況を打開しようと、県は1日、「みやぎ結婚支援センター(みやマリ!)」を仙台市中心部に開設した。人工知能(AI)によるマッチングシステムが出会いの機会を提案する。会員登録を20日に始め、10月末までは登録料を半額の5500円に設定した。
 センターは青葉区中央2丁目の広瀬通沿いのビル5階。マッチングシステムを活用したパートナーの紹介、婚活イベントの企画を行う。運営は婚活サービスを手掛けるタメニー(東京)に委託した。本年度の事業費は約4500万円。
 利用対象は、県内に住むか働いているか、移住を予定する20~49歳。写真付き身分証明書や独身証明書、収入が記載された書類などをセンターに提出し、面談する必要がある。11月以降の登録料は1万1000円。2年間有効で、月会費はない。

122問の診断テストで判断

 AIのマッチングシステムは、事前に回答した122問の価値観診断テストに基づき、相性が良いと判断した相手を自動で紹介してくれる。タメニーによると、秋田や福島など5県の結婚支援センターなどで導入されており、交際につながる確率が高まる効果があったという。
 スマートフォンやパソコンからアクセス可能で、対面の日時なども調整できる。婚活コーディネーターが会員の活動状況を確認し、助言や相談に応じる。
 県の婚姻率(人口1000人当たり婚姻数)は2020年が3・9。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は20年が1・21で、東京都の1・13に次いで全国最低の水準。
 県は24年度までに1000人の登録を目指す。村井嘉浩知事は6日の定例記者会見で「自分に合うパートナーを見つける機会が増える。行政が開設するので、料金も安く、信頼してもらえる」とPRした。
 センターの開所時間は午前11時~午後7時(火、水曜日定休)。来所は事前予約が必要。連絡先は同センター022(797)3083=開所日の午前11時~午後6時=。

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