ずんだサイダー登場 ラベルには「ずん子」

 仙台名物「ずんだ」の風味を楽しめるサイダーを、仙台市宮城野区の清涼飲料水メーカー、トレボン食品が開発し、販売を始めた。「牛たんサイダー」など数々の独自商品で話題をさらって来た同社が、ずんだを取り入れることに挑戦した。東北を代表する味覚をPRし、東日本大震災の被災地復興にもつなげたいと意気込んでいる。
 「仙臺(だい)ずんだサイダー」は、ずんだの香りと味わいを、独自の製法でサイダーに溶け込ませた。ずんだと同様、食塩を隠し味に使った。
 340ミリリットル入り、200円。14日にJR仙台駅構内の「食材王国みやぎ」など2店舗と、インターネットの「トレボン食品楽天市場店」などで販売を始めた。
 開発した鈴木英之工場長(52)はこれまで、牛たん風味や梅酒風味など、独自性と話題性を重視した炭酸飲料に力を入れてきた。今回は「大まじめにずんだの風味を追求した」と振り返る。
 幼少期に宮城県亘理町の実家で母親がずんだを作ってくれた時の記憶を頼りに、香りの再現に成功したという。
 震災で実家は被害を免れたが、親類や知人が津波の犠牲になった。鈴木さんは「ずんだサイダーを全国にPRし、被災地を含む東北全体を元気づけたい」と話す。
 ラベルには、ずんだ餅をモチーフにした復興応援キャラクター「東北ずん子」が登場する。ラベルに東北ずん子を採用した商品としては、牛乳と混ぜるとゼリー状のデザートになるサイダー「スイーツベース」のネット販売も開始した。
 連絡先はトレボン食品022(256)4137。

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