そうめん「揖保乃糸」、天日干しを自粛 原発事故後

手延べそうめんの全国ブランド「揖保乃糸(いぼのいと)」の生産業者らでつくる兵庫県手延素麺(そうめん)協同組合が、東京電力福島第一原発事故を受け、めんを屋外で乾燥させる工程の「門(かど)干し」を自粛している。組合は「品質に問題はないが、風評被害や消費者の安心を考慮した」と説明している。
 組合によると、揖保乃糸は約470業者が年間約2万トンを生産しており、手延べそうめんでは生産量全国一。近年は屋内乾燥が増えているが、約100業者が門干しで乾燥させているという。
 しかし、組合は原発事故後に門干しの自粛を決め、今秋も継続している。放射性物質や線量の測定はしていないが、組合の長谷川邦男営業部長は「自粛解除は状況を見ながら判断する。屋内乾燥でも品質に影響はない」と話している。

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