ちょっとリッチな「ミスド」 渋谷に1号店

大人のミスドが誕生-。
 ダスキンが展開するドーナツ店「ミスタードーナツ」の新業態「アンドナンド」が20日、東京・渋谷にオープンする。利用頻度の少ない20~40歳代を新ターゲットに据え、高級感や落ち着いた雰囲気を前面に押し出した。ドーナツ1個の価格は、既存店の2倍程度となる。
 ドーナツは、厳選した小麦粉を使用した「プレミアムドーナツ」(250円)、伝統的な製法を用いた「クラシックドーナツ」(180円)などを用意。メープルやシナモン、黒ごまなど13種類の味が楽しめる。総菜パイ(300円)などもそろえる。当初は1760万円の売り上げを目指す。
 ミスタードーナツの店舗は大半が郊外にあり、来店客の7割が持ち帰り客になっている。店内での飲食ニーズの高い都心部では持ち帰り客が少なく、採算が合わなかった。
 今回の新業態では、来店客の77%が店内で飲食をとると想定。従来の約2倍の価格設定にすることで、採算を確保するとともに、これまで空白地帯だった都市部への進出を図る。都市部ではこれまで利用が少なかったサラリーマンやOLをターゲットにする。
 昼食時やショッピング、仕事の休憩時間に利用できる「ドーナツカフェという新しい形態を目指す」(西村晴夫ミスタードーナツ事業本部長)としている。2008年3月末までに東京23区や周辺地域に6店舗の新業態店舗をオープンさせる。
 19日記者会見に臨んだミスタードーナツのCMに出演している女優の相武紗季さんは、高級ドーナツについて「全部おいしくておすすめ。自分の好みの味を見つけてほしい」とアピールした。

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