ついに破った「8年周期」ジンクス 日本、次は「16強の壁」に挑む

サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本は1次リーグ第3戦で強豪スペインを2―1で破り、2大会連続の決勝トーナメント(T)進出を決めた。日本の2大会連続の決勝T進出は初めてで、これまで「8年周期」に苦しめられてきた。

 日本がW杯に初出場した1998年フランス大会では、1次リーグでアルゼンチン、クロアチア、ジャマイカに3連敗。世界の壁の高さを知った。

 2002年日韓大会では、ベルギーに引き分けた後、ロシアとチュニジアに連勝。初の決勝T進出を果たした。

 06年ドイツ大会は、1次リーグ初戦で豪州に負けた後、クロアチアに引き分け、ブラジルに敗れた。1分け2敗で、決勝T進出はならなかった。

 10年南アフリカ大会は、初戦のカメルーン戦に勝利し、オランダに敗れた後、デンマークを破り、2勝1敗で決勝Tに進出した。

 14年ブラジル大会は、コートジボワールに負け、ギリシャに引き分けた後、コロンビアに敗れた。1分け2敗で決勝Tに進めなかった。

 18年ロシア大会は、1勝1分け1敗で、決勝T進出を決めた。1次リーグでは、コロンビアを破り、セネガルに引き分けた後、ポーランドに負けた。

 このように、日本の決勝T進出は、8年周期になっていた。今回のカタール大会は「敗退」の年にあたっていただけに、注目が集まっていた。

 そして、今大会の日本代表は、もう一つ、別のジンクスも破った。

 これまで、W杯優勝経験チームに勝ったことはなかったが、4度の優勝経験があるドイツを破り、歴史を塗り替えた。また、W杯での逆転勝ちも過去なかったが、ドイツ戦の逆転勝ちでジンクスを破った。

 次に待っているのは「W杯では16強で負ける」というジンクスだ。

 日本が進出した16強による決勝トーナメント1回戦をみると、02年日韓大会ではトルコに0―1、10年南アフリカ大会ではパラグアイに0―0からのPK戦で、18年ロシア大会ではベルギーに2―3で敗れた。

 森保一監督は言っていた。「我々はベスト8以上が目標」。ジンクスを破って目標にたどり着くため、日本代表は5日(日本時間6日午前0時)にクロアチアと対戦する。

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