つまらなさ気絶レベル!「酔った上司」の自慢話

働きアリにとっては、飲み会も「命の洗濯」とはいかないようです(イラスト:じゅえき太郎)

ゆるいタッチと独特の世界感で、SNS総フォロワー数30万人にものぼる大人気イラストレーターのじゅえき太郎氏。

そんな著者の最新作『正直、仕事のこと考えると憂鬱すぎて眠れない。』が9月20日についに発売となった。

本書では、ビジネスパーソンが日々感じているあるあるな悩みを4コマ漫画化し、それを少しでも軽くするための解決策を模索する。本書の内容を一部抜粋、編集のうえお届けする。

こんにちは。じゅえき太郎です。

僕は現在、昆虫の4コマ漫画やイラストをSNSにアップしながらフリーのイラストレーターをやっていますが、数年前まではサラリーマンとして、「働きアリ」のように休日もほとんどなく毎日朝から晩まで働いていました。

前回(悲哀!連休気分をぶち壊す「上司からの電話」)から、当時の僕の経験や見聞きしてきたことをもとに、仕事に関する悩みとそれを少しでも軽くするための方法を紹介しています。

さて、今日は月末の金曜日、世に言う「プレミアムフライデー」ですね。最近は「プレミアムフライデー」という言葉もあまり聞かなくなりましたが、明日からお休みということで飲みに行こうと考えている人も多いのではないでしょうか。

僕が「働きアリ」だった頃は、「プレミアムフライデー」はありませんでしたが、仕事が終わって飲みに行く機会は少なからずありました。

今回は、そんな「飲み会あるある」を紹介したいと思います。

せっかくの「プレミアムフライデー」も楽しめない

はじめに言っておきます。この世に「無礼講」という言葉は存在しません。

昔、お酒に酔った同僚が上司の前で下品な一発ギャグを披露し怒らせてしまったのか、翌日謝罪に行くところを目にしたことがあります。これは会社のイベントを息抜きのお遊びと勘違いしてしまった結果が招いた事件でした。

たとえ業務時間外のイベントであっても、「会社の」イベントである飲み会やバーベキューで気を抜いてはいけません。一歩間違えれば、僕の同僚のように謝罪必須の事件になってしまいます。

そもそも飲み会には行きたくない、という人は正直に断りましょう。無理して飲み会に参加する必要はありません。ノリの悪いやつだと思われる可能性はありますが、「ダメ、絶対参加だから」と言ってくる人はいないでしょう。

酔った人の自慢話がはてしなくつまらない

先ほど、無理して参加する必要はないと言いましたが、避けられない飲み会というものがあると思います。そして、お酒が進むと飛び出しやすいのが自慢話です。

僕は以前、上司の自慢話が2時間続き、軽く意識を失った経験があります。

とくに後輩への自慢話は要注意。同期や先輩なら「自慢かよ」とツッコミを入れてもらえますが、後輩は気を遣って何も言えません。

そのためロボットのように「すごいですね」「へー」しか言わなくなってしまい、楽しい飲み会のはずが地獄のガマン大会になってしまうのです。

飲み会で仲良くなるといいますが、同時に嫌われることもあるということを頭に入れておくといいかもしれません。

そもそもフライデーがプレミアムだったことがない

定時まであと5分、今日中に終わらせなくてはいけない仕事も片付け、「今日は飲みに行くぞ」と思った瞬間が最も危険だったりします。

なぜなら「この仕事お願いできる? 今日中に」と残業確定のひと言が舞い込んでくることがあるからです。その瞬間の悲しみといったら……。

仕事を頼まれてしまったら、心を落ち着かせて、相手を包み込むような笑顔で対応しましょう。あくまでもにこやかに。

そしてできる限りはやく仕事を終わらせましょう。残業は短ければ短いほどいいのですから。

また、仕事を押し付けた人のことを恨んではいけません。もしかしたらこの先、その人に助けてもらえる機会があるかもしれないからです。

結局は、助け合い。落ち着いて、落ち着いて。

みんながみんな飲み会を好きというわけではない

いかがだったでしょうか。

もちろん、もともとお酒を飲むのが好きな人や、職場の同僚が業務時間外も一緒にいたいと思えるほど気の合う人たちばかりの人なら、こんな小さなことで悩むこともないのかもしれません。ただ、そういった人ばかりでもないと思います。

また、飲み会に行きたくても慢性的な人不足や、仕事を他人に押しつける人がいて、飲み会に行けない人もいるかもしれません。

そういった人たちに、行きたくない飲み会を断る勇気や上司の自慢話を聞き流す度胸、残業のモチベーションが少しでもわいてくれたりしたらうれしいです。

(漫画:じゅえき太郎)

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