ところてん×ラムネの斬新スイーツ タピオカより映えると話題の「トコロポンチ」とは

静岡県の東伊豆町で販売されているスイーツが、ツイッターで注目を集めている。なんでも、タピオカよりも「おしゃれでかわいい」らしい。

まずは、そのビジュアルをご覧いただこう。カラフルでとても綺麗(写真は全てまつじ@matsujun5213さん提供)

ドリンクの中に、赤や緑のサイコロ状のゼリーのようなものが入っている。これはツイッターユーザーのまつじ(@matsujun5213)さんが2020年5月15日に

「伊豆ではタピオカを通り越して、ところてんで作った『トコロポンチ』が流行っていた」

として紹介したもの。ツイッターでは、

「コレは流行る予感」
「カロリー低いし体にも良さそう」
「「割とガチでタピオカよりオシャレやん」

などと注目集めている。

しかし、トコロポンチとは……? 初めて聞く名前だ。

ところてんで作った、とのことだが一体どんな味なのだろう。Jタウンネットは、トコロポンチの考案者に詳しい話を聞いた。

気になるお味は…?

まず、先ほどの写真を投稿したまつじさんに話を聞いた。トコロポンチは3月中旬、東伊豆役場庁舎駐車場の「港の朝市」で購入したという。気になる味の感想を聞くと、

「ラムネとかき氷シロップを足したような甘い味の炭酸です。食感はトコロテンが柔らかくありつつ弾力があり楽しいです。ストローの中をスゾゾゾゾと通ってくる感触が良いですね」

と教えてくれた。

なるほど。ストローでところてんを吸う感触は確かに気持ちよさそうだ。

とはいえ、不思議な商品である。

一体、どのようにして誕生したものなのだろうか…。そこでJタウンネットは19日、「港の朝市」でトコロポンチを販売している「よろずちゃん」という店の代表、土田広子さんを取材した。

トコロポンチを発案した本人だという土田さんによれば、販売は09年から。地場産品で地元を盛り上げる活動の一環として、「砂地の海で育った混じり気がなく質のいい東伊豆町稲取の天草をアピールしたい」との思いから誕生した商品だという。

「いわゆる一般的なところてんだと、地元の子どもたちとかはもう食べ飽きてて見向きもしなかったんですよ。どうしたら子どもたちの目を引くことが出来るかなって考えて、フルーツ味のカラフルなゼリーみたいにしてみました」

と、土田さん。味は5種類

シロップでつけられているという味は、イチゴ、メロン、グレープ、レモン、ブルーハワイの全5種類。「普通じゃつまらない」とそれぞれにルビーやサファイアといった宝石の名前をつけているという遊び心も。

ドリンクは同じようにシロップでカラフルに色をつけたラムネ。

なぜラムネなのかを聞くと

「ここらでは、子どもたちが堤防から海に飛び込む遊びのことを『ラムネ』って呼ぶんです。自分の体をビー玉に見立てて……海に飛び込むと泡がしゅわしゅわとして似ているでしょう。そんなことから、ドリンクをラムネにしました」

との回答が。

海から飛び込む遊びを「ラムネ」と呼ぶ……知らない文化でとても驚いた。

トコロポンチは朝市以外にも地元のイベントやお祭りなどでも販売されているとのこと。カラフルで可愛い見た目は子どもたちにも人気なようで、体にいいところてんを使っていることから保護者も安心して買ってくれるそうだ。

ツイッターで話題となっていることについて、土田さんは

「教えてもらって知っていました。とにかくびっくりしましたね。でも、とても有り難いです」

と話した。

新型コロナウイルスの影響で4月から休止していたという朝市は、5月23日から再開予定。トコロポンチも販売を再開するとのことだった。

東伊豆町のオリジナルスイーツ、ぜひ一度食べてみたい。

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