捨てられない!から卒業できる「捨てる術」とは?
捨てれば部屋も気分も爽快!と分かっていても捨てられない。そんな迷う気持ちと折り合いをつける「捨てる術」をご紹介します。上手な捨てワザを磨き、身の回りがきちんと片付けられた生活を送れるようになりましょう。
いらないものを捨てるかわりに得たいのは?
捨てることは、きっかけに過ぎません。捨てて部屋が片付くことによって得られるプラス面を想像してみてください。思いつくままにプラスイメージを手帳やノートに書き出してみましょう。コツは動詞をつけて次のように表現すること。捨てるモチベーションが高まりますよ。
・ムダ買いをやめて貯蓄を倍増する
・掃除をラクにする
・片付けやすい部屋にする
・気持ちを切り替える
・必要なモノがすぐに出せる
・先延ばし癖がなくなる
・優柔不断な自分を変える
・過去を清算して次の目標を立てる
・風水にあるような幸運を呼び込む
「片付けのコツ&捨てワザ」自問自答10フレーズ
捨てられない気持ちと向き合って、捨てると残すのバランスをとりながら、無理なく進めていきましょう。
1. 新品同様なのにもったいない
今すぐ使ってみましょう。使う気にならない、使ってみたものの使用感が納得できないならいらないモノです。充分に使いきった感がなくても、今それを必要としているかどうか、自分にとっての使用価値を判定しましょう。
2. いつか使えると思う
将来に期待しすぎないことです。いつ使うという具体的なプランがあれば別ですが、何となく使えそうな気がする程度なら必要ありません。もし仮に必要になるときがやって来たら、その時にベストなモノを手に入れれば良いのです。
3. 高かったから捨てられない
高価なモノほど元を取るつもりで惜しげなく使いたいところ。それなのに大事にしすぎて、使う時間よりしまってある時間の方が長くなっているのでは?
いくら値打ちのあるモノでも時間が経てば、その価値は低下します。今からじゃんじゃん使うか、リサイクル店に引き取ってもらいましょう。
4. 捨てたあとで後悔しそう
必要なときがきたら、その時に手に入れればいいと割り切って。二度と手に入らないモノなら迷うことなく残すべし、迷うなら捨てるべし!です。
5. やっぱり捨てるなんて良くない
罪悪感と向き合って、捨てたことを無駄にしない。「捨てることを糧にする!」といった前向きな方向転換を。捨てる反作用として良い効果が得られます。モノを粗末に扱わない、むやみに使い捨てない気持ちが生まれます。後ろめたい気持ちをモノと一緒に捨てて、次に同じミスを繰り返さないための教訓にしましょう。
6. いただきモノはどうしたらいい?
引き出物やお中元・お歳暮などでいただくモノは、必ずしも好みに合うとは限りません。どうしたものかと思いあぐねるなら、新品のままバザーに出品するとかリサイクル店へ持っていきます。
お土産や手作りのプレゼントなど、贈ってくださった人の気持ちと自分の気持ちが一致するなら大切に残しますが、そうではないなら気持ちだけ有り難くいただいて、本体は捨てるという割り切りもあっていいでしょう。薄情だなんてことはありません。
7. 思い出のモノだから……
何でもかんでも捨てるというわけではありません。まず、心のよりどころとして残すモノを選びます。その選ばれた思い出は丁寧に保管して、いつでも手にとれるようにしましょう。押入や物置の奥で死蔵品にならないようにすることが、残すための第一条件です。
8. 自分のモノは捨てられない
思いを巡らせているだけでは、自分に都合良く考えがち。何もかも大事なモノに思えてきます。ゴミ袋を用意して、捨てるアクションを起こすと、捨てている自分に気づくものです。自分の将来を甘く見積もったり、過去を過大に評価するのはやめましょう。
9. 自分のモノではないから捨てられない
捨てない理由は色々あるものです。たしかに家族のモノを勝手に捨てるわけにはいきません。本人の判断を尊重しますが、冷静な目で見てくれる人がいると助かるのも事実。家族同士でお互いに判定しあうと、捨てる作業がはかどるのでおすすめです。
10. とりあえずとっておこうかな?
捨てる作業も終盤になると疲れて判断が鈍ることも。それが好き? 使う? 飾る? 大切にする?
モノの落ち着き先を決められますか?
そこをクリアできるモノだけ残します。とりあえず残すという選択は、問題を先送りするだけなので極力避けたいところ。それでも迷うならペンディング用の箱を一つ用意して、1カ月後、半年後など期限を書いて、いったん保留にしましょう。
捨てる決断にはエネルギーがいります。疲れたときは無理に続行しないというのも、捨てコツです。
甘えは厳禁「捨てるール3則」
何事もルールを決めておくと、大きく横にそれることなく目的を果たせるので便利。自分に甘くなりがちなときこそ捨てるために、言い聞かせるフレーズをもっていましょう。
1. 3秒ルール
コンビニのケースに並んだ飲み物から選ぶのはたったの2秒とか。私たちは瞬時に欲しいモノを決めることができるのです。それは要る要らないを判断するときも同じ。せいぜい3秒で「要らない!」と見極めましょう。
2. 3年ルール
使わないまま3年を経過。持っていることすら忘れていたのでは? 今の自分に必要ないなら潔く決断を。
3. 3禁句ルール
「いつか」「もしかして」「とりあえず」は捨てない言い訳の言葉。未来への過剰な期待、過去の美化は「今」を大切に生きる妨げに。振り出しに戻って「捨てて得る」メモを読み返してください。
捨てる心掛け「捨てるコツ3則」
今ある不要なモノを減らす→むやみに増やさない→1つ買ったら1つ処分して適量をキープ。そこで大切なことが日々の心掛け。暮らしのリズムのなかに、捨てるタイムをすべり込ませましょう。
1. すぐ捨てる
見たら、読んだら、気づいたら、開けたら、用済みはすぐその場で捨てます。
【方法】
・立ち止まる場所、座る場所の脇など各所にゴミ箱を置く
・DM、チラシは玄関で捨てる
・レシート、手紙、お知らせは用が済んだら捨てる
・収集日の前日を捨て曜日にする
・読み返さない本は古書店へ
・もらった化粧品サンプルはすぐ使う
・使わない景品やオマケは断る
・空き箱は使い道がなければ捨てる
・家電製品と取扱説明書は一緒に処分
・写真や画像データを見たらベストショットだけ残す
2. あふれたら捨てる
収納する場所と範囲を決めて入りきらなくなったら捨てます。
【方法】
・レジ袋と紙袋は決めた入れ物に入るだけ
・子どもの作品はひと箱分だけ
・おもちゃボックスは○個まで
・本をしまう棚は○段分まで
・CDとDVDは○箱分、棚○段分まで
・衣類は衣装ケース○個分、引き出し○段分、ハンガー○本分まで
3. 過ぎたら捨てる
期間あるいは期限を区切って過ぎたら捨てます。
【方法】
・新聞を溜めるのは1週間まで
・雑誌は発行月の月末まで
・スパイスと調味料のフタには期限を書く
・使いかけのマニキュアや口紅など化粧品
・年末になったら一昨年の年賀状を捨てる
さあ、ゴミ袋を片手に今すぐ「捨てる」片付けを始めましょう!