なすび、エベレスト登頂成功 福島復興願い4度目挑戦

福島復興を願ってエベレスト登山に挑んできたお笑い芸人で俳優のなすび(40)が19日、世界最高峰登頂を4度目の挑戦でついに念願を果たした。

現地から日本の留守番隊に午後3時40分(現地時間午後0時25分)、登頂成功の衛星電話が入った。現地時間では午前11時50分の頂上到達だった。

隊員のうち1人は途中で目が見えにくくなり撤退したが、「けんけん隊長」「なすび」「ばんばん」「西やん」「日比やん」の5人が頂上を極めた。

なすびは山頂から「エベレスト8848mの山頂です!青空!」とツイッターで報告した。

隊長から留守番隊にかけてきた衛星電話では「山頂には青空が広がっています」などと弾む声が届いたが、風が強く、その声は聞こえにくかったという。

留守番隊にはこの日午前2時13分、衛星電話が入って、現地時間18日午後8時(日本時間同11時15分)から隊員全員がC4キャンプを出発し、山頂へ向かったことを知らせてきた。当時、風速は5〜10メートルだった。

なすびは、東日本大震災で被災した故郷・福島の復活と再生を祈願してエベレスト登山を計画、2013年5月20日の初挑戦では山頂から100メートルの地 点で悪天候に阻まれ、断念した。引き続き14年に再挑戦したが、エベレスト登山史上最悪の雪崩事故発生を見てまた断念。15年4月には3度目挑戦したが、 今度は大地震とベースキャンプの氷河崩落事故で、悲願を果たせなかった。

そして4度目の挑戦は4月5日に日本出発、同6日にネパールの首都・カトマンズ到着。徐々に高度順応しながら同22日、ベースキャンプに着き、頂上アタックへ向けてタイミングを図ってきた。

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