仙台市のスプレー缶の処理方法を巡り、27日の市議会予算等審査特別委員会で、加藤健一委員(市民ファースト仙台)が市政だよりの記事に触れ「国が『穴開けしない方式が望ましい』と通知しているのに、わざわざ『穴を開けて下さい』と呼び掛けるのか不思議だ」と問題提起した。
市政だより2月号の記事は「穴を開けてから収集所に出してください」と市民に協力を呼び掛けた。環境省は昨年12月、札幌市の爆発事故を受け、穴を開けない処理体制を整備するよう自治体に通知しており、加藤委員は「なぜ(記事の掲載が)このタイミングなのか」と批判した。
仙台市は既に排出ルールを穴開け不要に変更する方針を固めており、2019年度予算案に処理機の台数を増やす費用を計上した。
市民からは「見直し方針を掲げながら、市が旧来の処理を呼び掛けるのはおかしい」との声が上がっていた。遠藤守也局長は「状況が整うまでは穴開けをお願いしたい」と理解を求めた。