なぜだ?ゴーン被告が日本の放送局で唯一取材を許可したテレビ東京

すごいじゃないか、テレビ東京。日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告による記者会見が8日夜、レバノンの首都ベイルートで行われた。予想されていた通り、ゴーン被告は時折、感情をあらわにしながら日産と日本の司法制度、検察を痛烈に批判していたが、日本国内で中継を見ていた国民が「?」だったのは、日本のテレビ局で唯一、ゴーン会見の出席を許されたテレビ局が、テレビ東京だったことだ。

 テレ東といえば、他局が横並びで同じ内容を放送している中にあっても、“我関せず”の姿勢でアニメや韓流ドラマを流す「独自路線」が一部の視聴者の間で評価されてきた。今回は、NHKや日テレ、フジ、テレ朝など大手が生放送できない中、テレ東だけが「ゴーン激白」を生放送したのだから、視聴者もざわつくわけだ。一体、なぜ、テレ東だけが取材を許されたのか。

「日本メディアでは、週刊誌なども取材が認められましたが、ハッキリ言って理由がわからない。入場前に取材記者の名前を呼ばれて取材の可否が分かるので、テレ東記者が呼ばれた時は『おおっ』という、疑問と驚きが混ざったような声が日本人記者の間から出ました」(民放記者)

 会見場での取材の可否を尋ねる質問が出ると、ゴーン被告はこう答えていた。

「あなた(質問者)がここ(会見場)にいるのは、事実を客観的に報道するメディアと判断されたからです。私はプロパガンダや事実を分析できないメディアには報道してほしくない」

 どうやらゴーン被告にとって、日本のテレビ局の中で信用できるのはテレビ東京だったようだ。

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