即席麺、菓子パン、スナック菓子、レトルト食品──こうした常温保存できて日持ちもする「超加工食品」は、私たちの生活になくてはならないものになっている。新型コロナウイルスの影響で外出を控えていることに加え、一斉休校で子供たちが家で過ごすようになったため、どこのスーパーでもこうした食品の売り上げがアップしているという。
しかし、中にはリスクがあるものも…。そこで、本誌・女性セブンでは医師・栄養士200人への匿名アンケートを実施。「絶対に食べたくない超加工食品」と感じる順番に3つ回答してもらい、食べたくないものから3点、2点、1点をつけて計上した。それを元に編集部でランキングを作成した。この結果をもとに編集部でランキングを作成。
1位となった、最も多くの専門家が「食べたくない」と回答した超加工食品は、カップ麺を含む「即席麺全般」だった。2位は「ハンバーガー全般」、3位の「菓子パン類」が続く。秋葉原駅クリニックの医師・佐々木欧さんはこう指摘する。
「ハンバーガーは脂質が多い。厚労省の『日本人の食事摂取基準』では、脂質は総カロリーの20~30%を目安としています。1日の摂取カロリーを1800kcalとするなら、40~60gが目安ですが、ハンバーガーは1個あたりの脂質が20g前後もあるのです」
ハンバーガー1個で1日分の脂質摂取量の半分に達する計算で、そこにフライドポテトやチキンナゲットを加えたら、完全にオーバーしてしまう。
パンに関しては、特にコンビニエンスストアやスーパーで売られているふわふわした食感の菓子パンに注意を促す声が相次いだ。
パンの多くには、「イーストフード」「乳化剤」「PH調整剤」「膨張剤」など、さまざまな添加物が含まれている。食品ジャーナリストの郡司和夫さんはこう解説する。
「加えて、ふわふわした食感を売りにするタイプは、発酵させる際に、小麦粉改良剤として臭素酸カリウムが使われていることがある。
品質のよくない小麦粉を使ってコストを下げるためで、小麦粉改良剤を使えば発酵時間が短くてすみ、コストも低くなります。しかし、臭素酸カリウムは、ラットの実験で腎臓や甲状腺での発がん性が認められているのです」
加えて栄養面でも問題が多いと佐々木さんは話す。
「菓子パンの成分は、糖質と脂質がほとんどで、そのほかの栄養素に乏しい。たまに食べるくらいなら、いいかもしれませんが、あまりおすすめできません」