年収1000万円。この1000万という数字は、エリートサラリーマンと普通のサラリーマンのわかりやすい境界線ともいえるのではないだろうか。
さらに、年収3000万円を超えてくると、サラリーマンのトップか、独立して業界で名前を知られるような存在の成功者となる。
『年収1,000万円に届く人、届かない人、超える人』(千田琢哉/著、あさ出版/刊)は、「仕事」「プライベート」「金銭感覚」など60のテーマ別に、「年収400万円」「年収1000万円」「年収3000万円」それぞれの特徴を並べて紹介する一冊だ。
では、この三者には、どのような違いがあるのだろうか。
■「学歴」に対する反応
年収400万円の人は、学歴の話題が好き。
年収1000万円の人は、「学歴なんて関係ない」と美辞麗句を並べ立てる。
年収3000万円の人は、学歴の話題になるとあくびが出る。
学歴にこだわるのは年収が低い人だと千田さんはいう。逆に、高収入を得ている人たちにとって学歴の話題はタブー。年収3000万円クラスになると、さまざまな経歴の持ち主がおり、本当に「学歴は関係ない」という状況になるという。
■「コンビニ」での行動は?
年収400万円の人は、コンビニでつい1000円以上使ってしまう。
年収1000万円の人は、コンビニで必要最小限の物しか買わない。
年収3000万円の人は、コンビニは流行チェックの場と考える。
これは仕事に対する姿勢とまさに同じだ。年収400万円の人は注意散漫であちこちに手を出して、結局成果を得られない。年収1000万円の人はポイントに絞り、最短かつ最小の労力で成果を挙げる。年収3000万円は、流行のチェックの場と考える。コンビニほど世相を反映した場所も少ないのでビジネスのヒントが満載だからだ。こうした違いが出てくるのだという。
■「友人」の違いはあるのか?
年収400万円の人は、ノンキャリア同士で固まっている。
年収1000万円の人は、キャリア同士で固まっている。
年収3000万円の人は、変な友人もいる。
やはりどの世界にも“ノンキャリア組”と“キャリア組”は明確に存在する。しかし、それらを超越したところにいるのが年収3000万円クラスの人たちだ。彼らにはさまざまな友人がいる。中には変な友人も…。“ノンキャリア”“キャリア”といった枠でくくられるのは凡人の証拠だといえよう。
年収ごとに思考法や価値観が異なることが本書を読むと分かる。
今いる場所や世界観に満足できていないという人は、参考になるのではないだろうか。
(新刊JP編集部)