なとり夏まつり 灯籠流しが復活 宮城・名取で8月12日開催

名取市などは24日、第38回なとり夏まつり(実行委員会主催)を8月12日に開くと発表した。東日本大震災前に実施していた閖上地区に昨年から会場を戻し、今年は恒例行事だった灯籠流しを復活させる。仙台七夕まつりと重ならないよう、8月上旬だった開催日を1週間ずらす。

 震災メモリアル公園周辺を主会場に各種イベントが午後2時に始まり、午後6時半からの数百基の灯籠流しの会場は従来の名取川から貞山運河に移す。午後7時半~8時半の打ち上げ花火は約1万発の予定で、「尺玉」と呼ばれる10号玉(直径約30センチ)十数発を初めて打ち上げる。

 昨年に続いて花火の有料観覧席(1人4000円~)を約4000席設け、今月27日からチケットを販売する。また昨年の花火会場で110番や119番が一時つながらず救急搬送が遅れたため、今年は携帯大手3社の移動基地局を置くなど対策を取る。

 市役所で会見した佐々木洋実行委員長は「昨年の有料観覧席は告知が遅れたものの約2000席が売れ、購入者に好評だった。反省を生かしてより良いまつりを実施したい」と話した。

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