ぬいぐるみから流れる“赤ちゃんが泣きやむメロディ”

以前、コネタで“タバコが嫌いになる着信音”を紹介したことがある。その名の通り、着信音として流れるメロディが、人の心理に影響を与えるのだ。不思議!
そして、今度もスゴい。タカラトミーから発売されているのは、『赤ちゃんけろっとスイッチ』。このおもちゃから流れるメロディを聴かせると、ぐずり泣きする赤ちゃんが泣き止んだらしいのだ。
それって、どんなメロディなのだろう? なぜ、そのメロディだと泣きやむんだろうか? 直接、同社に伺ってメロディを体験してきました。
まず、目の前に出現したのはミッキーマウスのぬいぐるみ。これだけでも、赤ちゃんが惹き付けられること必至の愛らしさ。
しかし、ここからが真骨頂。ぬいぐるみの胸部を一押しすると、煌びやかで目まぐるしい展開のメロディが流れ出す。曲調はパレードみたいというか、何というか。極彩色のカラフルな音色である。
実は、この『赤ちゃんけろっとスイッチ』が初めて発売されたのは、2006年7月。商品開発のきっかけは、某企業のCMソングだった。
当時、タカラトミーの開発担当者がある評判を耳にした。それは「テレビから流れる某企業のCMソングを聴いた赤ちゃんは、泣きやむ」というもの。
担当者自身も我が子のぐずり泣きに四苦八苦した経験を持っていただけに、この噂を商品の製作に活かそうと考えるのは必然。「赤ちゃんが“けろっと”気分を切り替えることができる」、そんな商品の開発を決意したのである。
メロディに関しては、音声・音響・電波に関する鑑定や研究開発などを手がける日本音響研究所と共同で開発が進められた。
そして出来上がった音は、緻密な計算が基となっている。たとえば、赤ちゃんが特別に興味を持つ高い周波数の音を利用したり、好奇心を惹きつけるために2~3秒で曲展開をコロコロと変化させていったり、動物の鳴き声や効果音を存分に盛り込んだり……。
でも、クドクド説明されているだけじゃ疑わしいですか? そんな方には、同社が公開している動画をチェックしていただきたい。
はっきり言って、驚きです。メロディが流れた途端、ピタッと泣きやむ赤ちゃんの顔ったら! まさに“けろっ”としている。好奇心がぬいぐるみに行って、「今まで、なんで泣いてたんだろう?」なんて気になるそう。
そして10月16日には、シリーズの新作として「ミッキーマウス」「ミニーマウス」「ベビースティッチ」が新発売。今回は、子守をするパパたちにも人気があるオールドタイプのミッキーのデザイン等が採用されている。価格は2,625円(税込み)。
ちなみに、このぬいぐるみはどんな時に使われているのか……? たとえば、ドライブ中のチャイルドシートで。たとえば、おむつ替えの最中。たとえば、買い物に出かけた外出先で。様々なシチュエーションで、多くの親御さんたちに愛用されている模様。
そこで、メロディを聴いた赤ちゃんが“けろっ”とする。その間に、ママやパパが改めて赤ちゃんをケアをしてあげる。それが、本当はいちばん大事なんです。
(寺西ジャジューカ)

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