ぬれ煎餅や「まずい棒」もコロナで打撃、銚子電鉄「一歩間違えば倒産」

千葉県の銚子電鉄は2020年3月期決算を発表した。昨秋の台風や新型コロナウイルスの影響で、収入の柱となる鉄道、食料品販売ともに振るわず、最終利益は1979万円の赤字となった。赤字は4期連続。

 同社によると、本業の鉄道部門は鉄道事業収入が1億87万円(前期比93・8%)。昨秋の台風15号や19号に加え、今年に入っての新型コロナウイルスの影響で団体客などが大きく減ったことが影響した。

 ぬれ煎餅やスナック菓子「まずい棒」など、食料品製造販売の副業部門も、台風やコロナ禍の影響を受け、営業利益は前期から23・9%減の5847万円の黒字。鉄道部門の赤字を穴埋めするには至らなかった。

 銚子市で開かれた株主総会で決算報告した竹本勝紀社長は、「一歩間違えば倒産という状況だ」と厳しい認識を示した上で、「収益の柱をもう一本作らなければと社内で検討している。今後もローカル鉄道は、地域の広告塔だという思いで臨んでいく」と述べた。

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