ねんりんピックの贈呈メダル 仙台の木村さんが制作

宮城県内で今秋開かれる第25回全国健康福祉祭「ねんりんピック宮城・仙台2012」(同実行委員会主催)の上位入賞者らに贈るメダルが完成した。手掛けたのは国際的に活躍する仙台市在住のデザイナー木村浩一郎さん(48)。正方形を五つに重ね、仙台藩祖伊達政宗のかぶとの三日月をあしらった斬新なデザインに仕上がった。
 メダルは亜鉛製で金、銀、銅の3種類。大きさは縦9.5センチ、横9.0センチで重さ225グラム。実行委は参加者全員に配る小さなサイズを含め、1万5000個を準備する。
 木村さんによると、重なった正方形は真新しく清潔な布をイメージ。布を重ねることで、高齢者が過ごした歳月や、東日本大震災で被災した宮城県の復興に向けた時の流れをデザイン化した。木村さんは家業の漆塗りの技術を基に、現代的な感覚を取り入れた家具や食器の制作で知られる。メダルについて「復興のために自分ができるのは美しい作品を生み出すこと。メダルを通して夢や未来、希望を発信したい」と話した。
 メダルは、ねんりんピック開催150日前の16日、JR仙台駅に設置するカウントダウンボードの除幕式で一般公開される。17日~6月29日には県庁18階で展示される。
 ねんりんピック宮城・仙台は10月13~16日、13市町を会場に開かれる。

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