宮城県登米市は3日、登米地域に伝わる郷土料理「はっと」「油麩(ふ)」など小麦加工品群に対し、地域経済活性化を狙った改正地域資源法に基づく「ふるさと名物応援宣言」を行った。宣言は県内初で、全国で33番目、東北では5番目。
ふるさと名物応援宣言は中小企業庁が昨年8月に始めた事業で、市町村による特産品の開発やブランド化の取り組みを支援し、地域活性化を図る。宣言により国 からの名物応援事業補助金を優先的に受けられるほか、同庁のウェブサイトで商品が情報発信され、「ふるさとプロデューサー育成」の研修会に参加できる。こ のほか登米市は単独で、事業協同組合設立の支援などを行う。市は宣言の効力期限を2年としている。
登米市役所で応援宣言をした布施孝尚市長は 「地域資源を生かした商品開発により、新たなビジネス創出ができる」と期待感を表した。はっとを提供する飲食店や製造業者など市内34事業所で構成する 「登米はっとの会」の飯塚哲朗代表は「地域産業の発展にさらに貢献していきたい」と意気込みを述べた。