はてなが2月24日、東証マザーズに新規上場した。買い注文が売り注文を大幅に上回り、公開価格から2倍以上に気配値を切り上げたものの、初日に取引は成立しなかった。
今年のIPO第1号ということもあり、取引開始から買い注文が殺到。公開価格の800円に対し、取引終了時には1840円にまで気配値を切り上げたが、35万7000株の売り注文に対し114万1500株の買い注文と、差し引き約70万株の買い越しだった。
気配値1840円ベースの時価総額は約48億8000万円。
はてなは2001年7月に近藤淳也氏(現会長)が設立。京都に本社を構え、ユニークなネットベンチャーの先駆けとして知られた。ソーシャルブックマーク「はてなブックマーク」やブログサービス「はてなブログ」などを運営するほか、法人向けサービスも手がけている。
同社によると、昨年7月時点の登録ユーザー数は450万人、月間ユニークユーザー数は5400万人。2016年7月期の業績予想(個別)は、売上高が 14億8000万円(35.3%増)、営業利益が1億8700万円(8.6%増)、最終利益が1億500万円(91.7%増)。