ひがしものお待ちどう! 塩釜港、厳選メバチ初出荷

宮城県塩釜市の塩釜港に水揚げされるメバチマグロのブランド魚「三陸塩竈(しおがま)ひがしもの」のシーズンが到来した。販売開始式が17日、市魚市場であり、仲買人が鮮度や色つや、脂の乗りで厳選したマグロが仙台市や首都圏に初出荷された。
 ひがしものは、はえ縄船が9~12月に三陸沖で漁獲し、市魚市場に水揚げしたメバチマグロから選ばれる。40キロ以上で市魚市場での取引価格が1キロ2000円以上といった条件がある。
 17日は高知、宮崎両県の5隻が水揚げした計189匹のうち、約40匹をひがしものに認定し、出荷した。最高値は1キロ当たりで前年より1400円高い6200円で競り落とされた。
 販売開始式には佐藤光樹市長らが出席し、鏡開きで消費拡大を願った。式典終了後に試食会があり、市内のすし職人2人が腕を振るってPRした。
 ひがしものの商標権を持つ市水産振興協議会の佐藤晴一会長は「認知度が高まり、首都圏をはじめ全国に販路が拡大している。皆さんのさらなる力添えをお願いしたい」と語った。
 市魚市場買受人協同組合の鈴木信弘理事長は「市場の相場を信じて水揚げしてもらっている。新型コロナウイルスの影響で販売が大変だが、メバチマグロの最上級のブランドとして発信していく」と意気込んだ。

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