ふた回収NPOに売却益渡さぬ方針 ワクチン代寄付遅滞

横浜市のNPO法人「エコキャップ推進協会」(エコ推)がペットボト ルのふたの売却益をワクチン代に寄付していない問題を受け、主な協力団体の「全日本プラスチックリサイクル工業会」は23日、東京都墨田区の本部で関係者 会議を開き、エコ推には売却益を渡さない方針を決めた。

全日本プラスチックリサイクル工業会の方針 © 朝日新聞 全日本プラスチックリサイクル工業会の方針

工業会では、全国の会員企業の有志約20社が「世界の子どもたちに ワクチンを贈る活動」に協力する業務契約をエコ推と締結。学校などで集めたふたを受け取ってリサイクルし、ふた1キロ当たり20円をエコ推に支払ってき た。今後は、会員企業ごとの判断で、別のNPO法人を通じて「世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」(東京都港区)に寄付するか、直接JCVに 寄付をする。

大塚一郎会長は「キャップを集めている方々は、エコ推に渡すことを許さないだろう。今後はしっかりワクチンになるところに贈りたい」と話す。

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