◎ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2014
ことし最もチームワークを発揮し、実績を重ねた団体をたたえる「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2014」に、東日本大震災直後から被災地を支援する「ふんばろう東日本支援プロジェクト」が選ばれた。交流サイト「フェイスブック」などを活用して輪を広げ、多面的に展開する活動が評価された。
東京都内で20日あった授賞式で、同プロジェクトをリードしてきた早稲田大大学院客員准教授、西條剛央さん(40)=仙台市出身=は「ビジョンの下書きをみんなで塗って実現していく、新しいチームの形を構築できたかなと思う」と喜びを語った。
50以上を数えるプロジェクトの支援チームの一つ「ふんばろう宮城プロジェクト」に参加する大崎市古川西中3年、中川野乃香さん(15)も登壇。「復興が遅れている東北を、私たちの世代が協力して完全に復興できるよう頑張りたい」と決意の言葉を述べた。
ふんばろう東日本支援プロジェクトは震災発生から間もない2011年4月にスタート。これまでに各支援チームに3000人以上が参加し、被災者の生きがいづくりや被災地の学習支援など多様な支援を展開。フェイスブックなどで緩やかにつながり、持続的な取り組みを実践している。
ベストチーム・オブ・ザ・イヤーの実行委員会は「リーダーに頼らず自律的に動く、かつてないボランティアチーム」と高く評価した。
子どもに大人気の妖怪ウォッチのプロジェクトチームが最優秀賞を受賞。ベストチームには次世代車いす「WHILL」プロジェクトチームも選ばれた。