不振に陥ったエレクトロニクス事業の構造改革の一環でソニーから分社化されたVAIOがスマートフォンを発売することになりました。もともとはソニーのブランドだった「Xperia」と「VAIO」がスマホ市場でぶつかることになります。
日本経済新聞社の報道によると、VAIOが2015年1月にもスマホ事業に参入するそうです。
発売されるスマホはNTTドコモ回線を使ってMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスを提供する日本通信と共同企画・開発されたモデルで、製造はEMSに委託。5インチ前後のディスプレイを搭載し、OSにはAndroidを採用するとのこと。
気になる料金については携帯3社(2年間で16~20万円)と格安スマホ(2年間で7~8万円)の中間に設定する考えとされており、おおよそ2年間で12万円(1ヶ月あたり5000円)程度になる計算に。
仮に日本通信が先日発表したデータ通信使い放題の「b-mobile SIM 高速定額 音声付」や月間3GBまで利用できる「b-mobile SIM ライトプラン 音声付」と組み合わせて提供されるのであれば、端末価格は5万~7万円程度となるため、少なくとも現在発売されているエントリーモデル以上の性能になると考えて良さそうです。かつての液晶テレビやパソコンと同じく、製品自体が成熟期を迎えたことで物量戦の様相を呈し始め、破竹の快進撃を進める中国メーカーにソニーすら苦しめられているスマートフォン市場。
そこにあえて新規参入することに、どれだけの勝算があるのかが気になるところですが、VAIOはデザイン性に優れた割安なスマホを発売すれば後発でも需要を取り込めると判断したとのこと。VAIOスマホ第一弾ははたしてどのようなモデルとなるのでしょうか……?
独立「VAIO」、ソニーと競う 15年1月にもスマホ参入 :日本経済新聞