2014年サッカーW杯ブラジル大会の地上波の中継権をかけた抽選会が18日、都内の日本民間放送連盟(民放連)で行われた。日本代表の1次リーグの中継権は6月15日(日本時間)のコートジボワール戦をNHK、同20日のギリシャ戦を日本テレビ、同25日のコロンビア戦をテレビ朝日が獲得。テレ朝は02年の日韓共催から4大会連続で日本戦中継権をゲットし、今回も“負けられない戦い”を制した。
高視聴率間違いなしの日本戦中継権。テレ朝が抽選会で、また強運ぶりを発揮した。
同局の谷口洋一・編成制作局総合戦略部長が2番クジを引き、大一番が予想される日本代表の1次リーグ3戦目となる「日本×コロンビア」の中継権をゲット。テレ朝がW杯日本戦を中継するのは2002年のチュニジア戦、06年のクロアチア戦、10年のオランダ戦と4大会連続だ。
この日は、地上波分の全64試合を民放とNHKで32試合ずつ生中継することが発表された。事前の話し合いで、NHKが日本代表1戦目の「日本×コートジボワール」や7月14日の決勝戦などを中継することが決定。会場では民放が担当する32試合分の中継権の抽選が行われ、民放5局の代表が参加した。
日本戦を射止めた谷口部長。ゲン担ぎのため歴代&現役スタッフらと今月14日に東京・八王子市の高尾山で、日本代表のユニホームを着て八十八大師を参拝したことなどを明かし、「サッカーの神様がほほえんでくれた」と感激した。
W杯中継といえば、平均視聴率66・1%を獲得した02年の「日本×ロシア」を筆頭に数々の高視聴率を生んだテレビ局にとっての“宝箱”。今回は早朝の中継となるが、10年の南アフリカ大会では真夜中の中継となった「日本×デンマーク」が午前3時-同5時に30・5%、同5時-5時40分は40・9%を記録しており、各局も期待する。
ほかにも、6月20日の「日本×ギリシャ」を日テレ、開幕戦(ブラジル×クロアチア)をフジが担当するなど好カードがめじろ押し。半年後は眠れない日が続きそうだ。