またも「五輪」失敗?! 開会式のアクシデントを逆手に取る演出も

 第22回冬季五輪ソチ大会は23日夜(日本時間24日未明)、ロシア南部ソチのフィシュト五輪スタジアムで閉会式が行われ、17日間にわたる雪と氷のスポーツの祭典が閉幕した。大会には史上最多の88カ国・地域から約2900選手が参加し、7競技、98種目で熱戦を繰り広げた。
 閉会式のアトラクションでは、人文字で作る五輪マークのひとつがなかなか開かないという演出も。7日の開会式では会場につるされた巨大な五つの雪の結晶が、五輪マークへと変形する予定だったが、右上の輪が開かず「四輪」になってしまった。閉会式では、冒頭で空と海をテーマにした演目が行われ、700人の出演者がさまざまな形をつくった後、五つのグループに分かれ、まずは四つの輪を完成させたが、右上の輪がまたもや開かない。会場からざわめきが起きる中、最後に五つ目の輪も無事形成され、見事「五輪」が完成した。開会式での「四輪」のアクシデントを逆手に取った遊び心に会場は大いに沸いた。
 その後、各国の選手団が順不同でバラバラに入場。日本は開会式に引き続いてカーリング女子の小笠原歩(35)が旗手を務めた。選手たちは日の丸とロシアの国旗を手に持ち、リラックスした表情。お互いにカメラで写真を撮り合うなど、晴れやかな笑顔を見せた。
 日本選手団は1998年長野五輪の10個に次ぐ歴代2位、海外では最多の8個のメダルを獲得。フィギュアスケート男子の羽生結弦(19)が金メダルに輝いた。また、スノーボード男子ハーフパイプ2位の平野歩夢(15)が日本の冬季五輪メダリストの最年少記録を作る一方、ジャンプ男子ラージヒル2位の葛西紀明(41)は最年長記録を塗り替えた。
 メダル獲得数では、開催国のロシアが金メダル(13個)、総数(33個)ともにトップだった。2018年の次回大会は韓国の平昌で開かれる。

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