またキタ!!オットセイ 今度は亘理の路上 松島水族館保護

 宮城県亘理町吉田の路上に14日朝、キタオットセイ1頭がいるのを通行人が見付けた。群れから離れ、近くの鳥の海から迷い込んだとみられる。衰弱しており、一報を受けた松島水族館(松島町)の職員が保護した。
 オットセイは体長約1メートル。鳥の海南岸にある約2メートルの岸壁の階段をよじ登ったらしい。午前7時20分ごろ、通行人が亘理署に届け出た。
 オットセイがいた道路は、東日本大震災で損壊した海岸などの復旧工事に当たる大型ダンプなどが盛んに行き交う。思わぬ“珍客”に工事関係者や住民が集まり、カメラに収めていた。
 近くに住む農業小野達夫さん(56)は「50年以上住んでいるが、路上にいるオットセイは初めて見た」と驚いていた。
 今月4日には山元町の磯浜海岸でもキタオットセイが見つかった。松島水族館に搬送して治療を施したが衰弱が激しく、8日に死んだ。
 担当者は「回遊中に体調を崩して餌を捕れなくなり、群れから離れて迷い込んだのではないか」と話している。

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